発達障害の子供で、なかなか数の概念が付かない、いつまでたっても指で数えて計算する。
親として、気になりますよね。
いつになったら数のことが分かるんだろう・・・いつになったら指で数えなくなるんだろう・・・心配ですよね。
今回は、発達障害の子供が苦手な数の理解に最適な「そろばん」について紹介します。
目次
そろばん塾の月謝の相場
そろばん塾は、週に2~4回あるところが多いです。
最近は、習い事などで忙しい子に対応しているためか、週1から対応しているそろばん塾もあります。
そろばん塾の月謝の相場は、
・週1日で5,000円、週2日以上で6,000~8,000円
その他にかかる費用は、
・入会金 5,000円~10,000円
※入会金は、春や秋はキャンペーンで安くなったりしていることも多い。
・そろばん 1,000円~10,000円
※3,000円くらいのものを購入することが多い。
※ワンタッチそろばんの場合は、5,000円ほど。
・レッスンバッグ 教室オリジナルのレッスンバッグがある場合は、その費用も。
・教材費 教室によって違うが、年に2回1,000円~3,000円ほど。
・検定料 1,000円~2,000円
そろばん塾は、週に2回以上っても、6,000円~8,000円くらいなので、習い事の中では「そろばん」はとてもリーズナブルです。
発達障害の子供のそろばんのメリット(効果)
・数の概念が分かるようになる
そろばんは、玉を操作して計算を行います。
中々数の概念が分かりにくく、定着しにくい発達障害の子供にとっては、具体物で視覚で補えるので理解しやすいです。
玉を動かしていくということも、体を使って学べるので、発達障害の子供には頭に入りやすいです。
・計算が早くなる
そろばんは、たくさんの数字を扱うので、計算が早くなります。
特に計算の速さは目に見えるので、学校でも周りからすごいと思われやすく、苦手で自信を失いやすい発達障害の子供に大きな自信を与えてくれます。
また、計算が早いと日常生活や仕事でも役に立ちます。
・短期記憶が鍛えられる
そろばんには、暗算もあります。
暗算は、頭の中に覚えて計算していかなければいけないため、短期記憶が必要となります。
その暗算を繰り返し行うので、短期記憶が鍛えられます。
また、そろばんの見取り算では、数字を見てそれをそろばんの玉を動かして計算していきます。
最初は桁も少ないですが、進んでいくと桁も大きくなります。
見ながらやっていくのでは遅くて追いつかないため、数字を覚えてそろばんの玉を動かすということをしなければいけません。
このことを繰り返し行うので、短期記憶のトレーニングにもなっているのです。
発達障害の子供の中には、短期記憶やワーキングメモリが弱い子も多いです。
そろばんは、発達障害の子の苦手な短期記憶やワーキングメモリを鍛えることができるのです。
・集中力がアップする
そろばんは、慣れるまでは大変ですが、そろばん自体は、難しい作業ではなく、玉を操作する単純作業です。
そのため、繰り返しやって慣れれば、スピードを上げることができます。
難しいことを考えず、数字と手の動きの繰り返しです。
でも、気を抜くと玉を多くはじいてしまったり、数字を1つ抜かしたりと凡ミスをしてしまいます。
集中しないとミスするので、自然と集中していきます。
この繰り返しによって、集中力がアップするのです。
・頭の回転が速くなる
そろばんは、数と玉の操作を行うことで計算していきますが、慣れればどんどん早くなります。
その速さは自分自身でも実感できるので、そのスピード感が楽しくなります。
単純作業ではありますが、手も頭も動かしているので、脳はフル回転しています。
そのため、頭の回転が速くなっていきます。
・暗算ができるようになる
そろばんには暗算もあります。
最初は難しいですが、何度も繰り返していくうちに、頭の中にそろばんが浮かぶようになり、暗算ができるようになります。
暗算ができるようになれば、学校や受験だけでなく、日常生活や仕事でもとても役立ちます。
早く正確にできる暗算は、一生の宝とも言えますね。
発達障害の子供のそろばんのデメリット
発達障害の子供にとってメリットが多い「そろばん」ですが、デメリットもあります。
1 環境的に集中しにくい
そろばんの教室は、一般的な昔ながらの教室の場合、大人数な所が多いです。
「年齢を問わず、何時から何時までという時間内に教室に行き、学んで帰る」という形が多いため、出入りも激しいです。
そのため、気が散りやすい発達障害の子供の場合、人の多さや人の動きに気を取られ、集中できません。
多くはありませんが、今は人数が少ないそろばん教室もありますし、また、インターネットでできるそろばん教室もあります。
気が散りやすい発達障害の子供の場合は、一般的な昔ながらの教室ではなく、少人数で教えてもらえるそろばん居室やインターネットでできるそろばん教室がおすすめです。
2 週に数回も行くので、他の習い事やデイがあると難しい
そろばんは、そろばんを触れる時間が少ないと中々上達しません。
そろばんを使う機会が増えれば増えるほど、上達はどんどん早くなります。
そのため、そろばん教室は、週2回~4回と回数が多いところが多いです。
週に何度も行くのは、他の習い事やデイがあるなどで忙しい場合、難しいです。
ただ、最近は週1回でも対応しているそろばん教室はあります。
カルチャーセンターに入っているそろばん教室やショッピングモールなどに入っている大手の学習教室がしているそろばん教室などでは、週1回で対応しています。
そういうそろばん教室でしたら、忙しくても大丈夫です。
ただ、週1回だけしかそろばんを使わないとすぐに忘れてしまって、上達しにくいです。
5分でも10分でも良いので、家でそろばんを使うようにすると、週1回でも上達していきます。
3 手先が不器用だとそろばんの操作が難しい
発達障害の子供は、手先が不器用な子も多いです。
そろばんの玉は小さいので、手先が不器用だと他の玉もはじきやすいです。
慣れるまではちょっと大変でしんどいかもしれません。
でも、やっていけばできるようになっていきます。
また、手先のトレーニングにもなります。
最初はうまくそろばんを扱えなくて、イヤになることもありますが、それを乗り越えることができれば、また自信がつくことができます。
4 頭の中にそろばんが浮かばない
発達障害の子の中で、想像する力が弱い子の場合、そろばんを習っても頭の中にそろばんを浮かべるのが難しい場合があります。
その場合、そろばんを習っても、「数字を頭で計算してからそろばんを操作する」というやり方をし、そろばんが役に立たない場合があります。
その場合は、そろばんではなく、公文の方が合っているかもしれません。
我が家で発達障害の子供にそろばんを習わせようと思った理由
我が家では、最初、発達障害の子供にそろばんを習わせようと思っていませんでした。
なぜなら、我が子にはそろばんは合わないと思っていたからです。
我が子は、主人にとてもよく似ています。
我が家では私も主人もそろばんを子供の時に習っていました。
私はそろばんが合っていたようで、途中イヤな時もありましたが、すぐにそろばん教室をやめることはなく、ある程度のことはできるようになりました。
計算は頭の中にそろばんが浮かぶので、それで暗算します。
正直、とても役に立っています。
一方、主人は、そろばんが合わなかったらしく、頭の中にそろばんも浮かばず、頭の中で一度数字で計算してからそろばんの玉を動かしていたそうです。
覚えるのも苦手でイヤでイヤで仕方なく、そろばん教室をやめたのは早かったそうです。
ちなみに、主人は発達検査を受けたことはありませんが、おそらくワーキングメモリと処理速度は凹だと思います。
我が子は主人に似ているため、そろばんは合わないので、習っても意味がないと思っていました。
また、デイや習い事などで忙しいこともあり、そろばん教室に通う時間もありませんでした。
その我が子が、小学校に入り、困ったのが「数の概念」です。
我が子は「数の概念」を理解するのが難しく、また、計算もできるのですが、指を使わなければできません。
私も子供に教えてあげたいのですが、「そろばん」の頭になっているため、説明が難しく、娘が数をどのようにとらえているのかも分かりにくく、すごく難しいのです。
主人も「数の概念」の理解が難しかったと言っていたので、どうにかしてあげたいと思ったのですが、中々難しくい状態でした。
そんな時に、近くにできたそろばん教室で、週1回のコースがあることを知りました。
しかも、その教室は少人数制となっていました。
子供は主人に似ているのですが、実は1点ものすごく違うところが分かりました。
発達検査をして分かったのですが、「処理速度」がとても高いのです。
実際、一度理解したことはチャチャっと素早くやっていきます。
「処理速度が高い」という特性が実感できたので、それなら、もしかするとそろばんが向いていないことはないかもしれない・・・と思いました。
また、週に何度も行く時間は取れませんが、週に一回なら、行くことができます。
1日に5分か10分程度なら、家で練習することもできますし、毎日の積み重ねが大きな力になることは、私も子供も実感していることです。
小学校での算数もどんどん難しくなってきていますし、扱う数字も大きくなってきています。
また、買い物をする時にも暗算は必要です。
でも、今のままではできるように思えません。
そろばんは、続ければメリットはすごく多いですし、一生役に立つので、習わせてみようと思いました。
子供自身も、計算が早くできるようになりたいと思っているので乗り気です。
早速体験授業を申し込みました。
発達障害の子供は、環境の影響も多いので、行ってみなければ分かりませんが、一度トライしたいと思います。
主人が計算には苦労したので、我が子にはできる限りのことはしてあげたいなと思っています。
※そろばん教室に体験に行った様子を知りたい人はこちらをお読みください
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そろばん88くんを習い始めて2か月経過!【体験談】最後に
そろばんは、発達障害の子供にとってメリットがいっぱいありますね。
正直、そろばんは小学1年生くらいまでに習わないと遅いと思っていたのですが、調べてみるとそうでもありませんでした。
逆に小学中学年や高学年の場合は、九九も割り算も分かっているので、進みが早いことも多いようです。
そろばんを習うのはいつまでたっても遅くはなく、計算力、暗算力は実生活にも役立ちます。
もう遅いと諦めず、チャレンジしてみて下さいね。
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