発達障害の子は筋肉がつかない!?その理由と対策【我が家の体験談】

「うちの発達障害の子は、筋肉がつきにくい気がする」

「筋肉がつかないのは、発達障害のせい?」

「筋肉がつかない発達障害の子にできることは?」

「発達障害の子供のための筋肉のつけ方は?」

こういったお悩みにお答えします。

・本記事の内容

・発達障害は筋肉がつかない?

・発達障害に多い経験不足(学習不足)

・発達障害の子供の筋肉のつけ方【我が家の体験談】

発達障害の子供の体、不思議ですよね。

ぷにぷにだったり、ガリガリだったり、ふにゃふにゃだったり、姿勢が悪かったり。

それには、理由があります。

理由が分かれば、対策できるので改善することができます。

今回は、我が家でやった体験談も含めてご紹介します。

1 発達障害は筋肉がつかないってホント?

結論から言いますと、発達障害だからといって、筋肉がつかないということはありません。

というのも、発達障害に限らず、2つの理由で筋肉は人によってつきやすかったり、つきにくかったりします。

ただ、それだけではなく、みんながみんなではありませんが、発達障害に多い筋肉がつきにくい理由というのもあります。

この2つのパターン、

  1. 発達障害に限らず、人によって筋肉がつきにくい理由
  2. 発達障害に多い、筋肉がつきにくい理由

を説明します。

1 筋肉がつかない??発達障害に限らない理由とは?

発達障害に限らず、筋肉がつきにくい体質や筋肉がつきにくく見えるということがあります。

それは、筋繊維の割合と数が人によって異なるからです。

そもそも筋肉というのは、2種類あります。

『遅筋繊維』と『速筋繊維』というものです。

  • 『遅筋繊維』:持久力に優れた筋肉で、アウターマッスルに多い。
  • 『速筋繊維』:瞬発力に優れた筋肉で、インナーマッスルに多い。

この『遅筋繊維』と『速筋繊維』の割合というのは、人によって先天的・遺伝的に決まっています。

筋肉をつけるには、筋繊維を太く・強くする必要がありますが、筋繊維の中でも『速筋繊維』は大きくなりやすいです。

そのため、『速筋繊維』の割合が多い人はがっしりと筋肉がついているように目に見えやすく分かりやすいです。

また、筋繊維の数も人によって違います。

筋繊維も個人差があり、生まれた時から決まっています。

年とともに徐々に減っていきますが、増えることはありません。

そのため、筋繊維の数が多ければ、筋肉量も多くなるため、筋肉がつきやすいですし、反対に少なければ、筋肉量が少なくて筋肉がつきにくいと言えます。

2 筋肉がつかない??発達障害に多い2つの理由とは

1 低緊張のため

発達障害の全員に限りませんが、低緊張が理由で筋肉がつきにくいことがあります。

低緊張というのは、筋肉の張りが弱いことです。

そのため低緊張があると、一般的に運動発達が遅れます。

成長とともに改善されることは多いですが、低緊張があると体の使い方が上手くできず、持続することも一般よりも大変なため、筋肉がつきにくいという場合があるのです。

2 赤ちゃんの時の経験不足のため

生後0か月から12か月の時期に、人は体の基本(基盤)になる能力を身に付けます。

しかし、発達障害の子は、この時期に経験不足になっていることが多いです。

この時期にやっていない、不十分な動きがあると、体を動かす準備不足でうまく体がつかえなくなってしまいます。

発達障害の子供は、運動発達もゆっくりだったり、その前の段階を飛ばしている子が多いです。

体というのは、「固定部分」と「主動部分」の2つでできています。

「固定部分」は体幹部のこと、「主動部分」は、頭と首、手足のことです。

「固定部分」があるからこそ、自由に思うように「主動部分」を動かすことができます。

発達障害の子供は、特に「固定部分」である体幹部(腹筋・背筋)の運動(動きの)経験経験不足が多いです。

「固定部分」が固定されていないと、代わりに他の場所を固定して補う必要があります。

例えば、肩や手首や膝など、自分が固定しやすい(力を入れやすい)場所を使って、動きを補います。

そうなると、本来の動き・自然な動きができません。

筋力をつけようと思っても、他の所に力が入っているため、思ったように筋肉がつきにくくなってしまいます。

この場合、赤ちゃんの時の経験不足の動きを経験し、再学習することで使えなかった体の部分が使えるようになっていきます。

特に「固定部」(腹筋や背筋)が使えるようになれば、違う部分の代償で固定する必要がなくなり、つけたい筋肉もつけることができるようになります。

2 発達障害の子の筋肉のつけ方【我が家の経験談】

我が子は、「自閉症スペクトラム」「ADHD」の診断を受けています。

低緊張については、医師に聞いたことはありませんが、

  • 走る姿を見ると、上半身がなんかゆらゆら・ふらふらして軸がぶれてる
  • 座っていられず、すぐに寝ころぶ
  • 姿勢保持が苦手

なので、低緊張気味なのかなとは思っています。

また、赤ちゃんの頃は、全体的に運動の発達はゆっくりでした。

しかも、あまり動かない子だったので、赤ちゃんの時の動き(運動)の経験(学習)は明らかに不足しています。

また、小さい頃は他の子供を怖がることも多かったため、公園に人がいるとじっと座って砂遊びくらいしか遊べませんでした。

そんな発達障害のある子への体作り(筋肉作り)の取り組みは5歳からはじめました。

段階を踏んでステップアップしていきました。

1 【運動療法】

5歳の時に、児童発達支援サービスの【運動療法】を受けることができるようになりました。

そこでは、個別で子供に合わせて道具を使ってさまざまな運動をします。

使う道具は、ボールやトランポリン、鉄棒、バランスボール、竹馬、跳び箱、ラケット、リボンなどさまざまです。

先生と1対1のマンツーマンです。

この【運動療法】へ行って、驚くほどいろんな動きができるようになりました。

それまで、あまり体を動かさない子だったので、体を動かすのが苦手で好きじゃないのだと思っていました。

そんなに体を動かせない子だと思っていました。

でも、通っていく内に、いろんな動きをする機会が増え、できなかったことができるようになり、自信をつけ、体を動かすことが好きになりました。

以前よりも筋肉もつき、いろんな動きに対応できるようになりました。

2 家での遊びながら体(筋肉)作り

そして、家でも、積極的に体(筋肉)作りをするように心がけました。

具体的には、

  • 室内ジャングルジム
  • バランスボール
  • トランポリン

です。

外では緊張して、うまく体を動かせないことも多かったので、家で遊びながら体(筋肉)作りはとても良かったです。

室内ジャングルジムは、少し大きかったですが、ジャングルジムだけでなくすべり台とブランコ、鉄棒ができる

4つの機能が付いたものです。

登ったり、降りたり、ぶら下がったり、くぐったり。

いろんな動きができるので、使う筋肉も多くて良かったです。

 

また、バランスボールは、体幹を鍛えるのにも良いです。

普通に座るだけでなく、ブリッジしたり、四つん這いで乗ったりとバランスを取りながら、難しい筋肉をつけることができます。

 

お子さんには、こちらのバランスボールが良いですよ。

デザインも可愛くて、部屋に置いていても 馴染むので邪魔になりません。

それに、滑り止めが付いているので、転がる心配がないのが嬉しいです。

大人でしたら、こちらがおすすめです。

トランポリンは、筋力や体幹を鍛えるのに効果的です。

運動が嫌いな場合でも、トランポリンは楽しめます。

また、トランポリンは一定のリズムで飛ぶリズム運動です。

リズム運動は、セロトニンの分泌を促すので、リラックス効果もありストレスも解消されて一石二鳥です。

 

3 家で赤ちゃんの動きの再学習とストレッチ

赤ちゃんの時の経験不足が今に大きく影響していることを知り、再学習するために家で体づくりの運動を始めました。

また、体の動きには柔軟も大切なので、合わせてストレッチもはじめました。

赤ちゃんの動きの再学習のための体づくりは、主に「首上げ」「ゴロゴロ運動」「ずりばい」です。

「首上げ」

寝転がり、首だけを少し持ち上げて足先を見る。(20秒)

※肩は絶対に上げず、首だけを持ち上げる。

「ゴロゴロ運動」

寝転がり、ゆっくりと横にゴロゴロ転がる。

右と左、それぞれ5メートル。

「ずりばい」

しっかりと足の指を踏ん張って蹴り上げて、ずりばいをする。(5メートル)

「ストレッチ」

前屈や前後開脚、左右開脚、Y字バランスなど。

これらのことやっていると、体の使い方が変わり、柔軟性も出てきたので、動きが変わってきました。

4 体幹を鍛える

上の3つのことをやっていると、体が変わってきました。

そして、体幹をもう少ししっかり鍛えるために、プランクをも始めました。

プランクはきついですが、毎日やっていれば確実に体幹がつきます。

私自身もダイエットを兼ねて、子供と一緒にストレッチと体幹をやっています。

ブランクで体幹がつくと、お腹に芯が通る感じになり、力がしっかり入るようになります。

すると、いろんな動きが楽になってきます。

やはり、体幹というものは大切だと私自身も実感しています。

また、発達障害の子供自身も、この体幹をすることで体が以前よりもしっかりしてきました。

以前の子供は、筋肉がなくヒョロヒョロでした。

でも、今は細いのには変わりありませんが、筋肉がついてきたので、ヒョロヒョロではなくなりました。

やっただけの効果は出ていると思っています。

最後に

我が子は、発達障害で低緊張気味で赤ちゃんの時から幼児期まで、あまり動かず、正直筋肉がつきにく子だと思います。

でも、諦めず体づくりに取り組めば、たとえ筋肉がつきにくいタイプだったとしても、筋肉はつきました。

筋肉がつくスピードは遅いかもしれませんが、その人(子)のペースで筋肉はついていくと思います。

では、今回の記事をまとめます。

発達障害だからと言って筋肉がつかない訳ではない。

ただ、筋肉がつきにくいタイプはある。

  • 1 筋繊維の割合で「速筋繊維」が少ないタイプ
  • 2 筋繊維の数が少ないタイプ

発達障害で多い筋肉がつきにくいタイプは、

  • 1 低緊張の子
  • 2 赤ちゃんの時の動きが十分ではなかった子

いろいろ体を動かす機会を作るために、子供の場合は、室内で遊びながらできる道具を使うのもおすすめ。

【おしゃれなデザインの室内ジャングルジム】

【大人向けおしゃれなバランスボール】

【子供向けおしゃれで可愛いバランスボール】

【インテリアに馴染みやすいトランポリン】

 

たとえ筋肉がつきにくいタイプであっても、体づくりと筋トレで筋肉はつけることはできる。

 

 

 

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