うちの子供、発達障害?と気になった時の【発達障害チェックリスト】と【相談後】

「うちの子、発達障害かしら?」

「他の子と比べてできないことが多い、発達に問題があるの?」

「子供が発達障害かどうか気になる、どうすれば良いの?」

「発達障害かもしれない、心配でたまらない」

そんな悩みにお答えします。

・本記事の内容

・発達障害のチェックリスト

・相談した後は、何があるのか

子供が周りの子と比べてあまりにできないことがあると、心配になりますよね。

  • なぜこの子は〇〇できないんだろう
  • この年齢ならもう〇〇できるはずなのに
  • 子供の成長は個人差があると言うけど、本当に大丈夫なのかしら

いろいろ考えてしまいますよね。

発達障害に多い行動特徴を紹介します。

もし、当てはまることが多ければ、子供も日常生活で困っているか今後どんどん困っていく可能性が高いです。

発達障害だった場合、大切なのは子供の特性に合わせた支援と教育です。

まずは、子供の状態を知ることが大切です。

1 発達障害の子供のチェックシート

自閉症スペクトラムの子供に多い行動特徴

生活

□路線図や数字のようなパターン化されたことの暗記を好む

□いつも同じ遊びをする

□ミニカーや電車などおもちゃを並べて遊ぶ

□同じ道しか通りたがらない

□決まった服しか着ない

□激しい癇癪をよく起こす

□1人遊びを好む(他の人が入ってくるのを嫌がる)

□睡眠のリズムが整わない(夜眠らない・何度も夜中起きる・昼寝しないなど)

□予定が変わると癇癪を起こす

□自分で決めたやり方にこだわり、他の人がそれをしないとひどく怒る

□すぐに寝ころぶ

□不器用で2つの動作ができない

□やたらと高いところに登りたがる

□よくぴょんぴょんジャンプする

□自分の世界の中で話を作って遊ぶことを好む(自分の世界に入って遊ぶ)

□負けることが許せない

□失敗を許せない

□数字やマークなどに興味を持つ

対人関係・言葉

□一方的に話して、会話が成り立ちにくい

□言葉のキャッチボールではなく、自分の話したいことだけ話す

□相手の気持ちや意図が分かりにくい

□人への関心があまりない

□視線が合いにくく、近づくと避けたりする

□人と感情を共有することが少ない

□言葉が遅れている

□オウム返しが多い

□表情の変化がなく、楽しい時も楽しそうな顔に見えない

□好きなことを語りだしたら止まらない

□抑揚のない話し方をする

□どの場面でも丁寧すぎる話し方をする

□嫌味やたとえ話が分からず、言葉通りに受け取る

□相手の気持ちを考えないことを言う

□人の見た目をそのまま言う「太っているね」

□「これでいいの?」と確認が多すぎる

□笑いかけても笑顔で返さない

□距離が近い(距離感がない)

□知らない人でも話しかける

感覚

□特定の音に敏感で耳をふさぐ(ドライヤー、トイレのハンドドライヤー、掃除機・花火など)

□転んでも痛がらない

□食べものの好き嫌いが激しい

□赤ちゃんの時から抱っこされるのを嫌がる(のけぞる)

□洋服のタグを嫌がる

□締め付けのある服を嫌がる

□手をつながるのを嫌がる

□足の裏に砂やゴミがつくのを嫌がる

□手がベタベタするのを嫌がる

□虫刺されやかさぶたなどちょっとした傷でも気にし過ぎる

□極端にまぶしがる

2 発達障害の子供のチェックシート

ADHDの子供に多い行動特徴

不注意

□集中力がなく、最後までやり遂げるのが難しい

□忘れ物が多い

□少しの刺激ですぐに気が散る

□簡単な間違いやミスが多い

□すぐに飽きて持続することができない

□忘れっぽい

□不注意な間違いが多い

□精神的努力が必要なことを嫌う

□やりかけで終わってほったらかしにする

□片付けられず、整理整頓が苦手

□話を聞いていないように見える

□すぐにどこに置いたのか忘れる

□行動がワンテンポ遅れる

□ぼーっとしている

※不注意の特性は女の子に多く、大きくなるまで気づかれず、見過ごされる場合が多い

多動性

□そわそわ・モジモジして体を動かすのを止められない

□じっとしていない

□すぐに立ち上がる

□しゃべりすぎる

□公共の場所や静かにすべき場所でも静かにできない

□何かに駆り立てられるように活動する

□大人しく参加することが難しい

□貧乏ゆすりする

衝動性

□順番を待てない

□思いつくとすぐ行動する

□質問が終わる前に話し出す

□気になったらすぐに触ってしまう

□他の人がやっていることをさえぎったり、邪魔したりする

□思いついたら発言せずにいられない

□外からの刺激に対して、反射的に反応する

※多動性・衝動性が強いと乱暴な子供と思われることが多い

3 発達障害の子供のチェックシート

学習障害(LD)の子供に多い行動特徴

学習障害には、大きく分けて、読字障害(ディスレクシア)書字表出障害(ディスグラフィア)算数障害(ディスカリキュリア)の3種類のタイプがあります。

読字障害(ディスレクシア)

※読みの困難がある

□1文字ずつ読む

□単語や文節の途中など不自然な所で区切って読む

□読んでも意味が理解できない

□音読のスピードが遅い

□文字や行の読み飛ばしが多い

□語尾や文末の読み間違えが多い

□形が似ている字(「ろとる」「めとぬ」など)の見分けが難しい

□聞き間違えが多い

□拗音「ょ」促音「っ」などを読み間違える

書字表出障害(ディスグラフィア)

※書きの困難がある

□ひらがなやカタカナの習得が難しい

□漢字が中々覚えられない。

□覚えた字のすぐに忘れる

□文字を正しく書けない

□文字を反転させて書いてしまう

□形が似ている字(「ろとる」「めとぬ」など)を間違う

算数障害(ディスカリキュリア)

※算数、推論の困難がある

□数のイメージをつかめない

□九九が中々覚えられない

□図解の模写が難しい

□計算ができないか遅い

□繰り上がりの計算ができない

□数の概念がなかなか分からない

□数の大小感覚が分からない

□1桁のたし算もずっと指を使って計算する

 

子供に当てはまることが多ければ、発達障害傾向がある可能性があります。

それならば、相談することをおすすめします。

発達障害は、早期発見・早期療育(教育)によって大きく変わります。

子供のことを理解し、対応を学ぶことは、今後の親子関係・成長に良い影響を与えますよ。

4 発達の相談した後、どうなる?

もし、発達の相談をしようと思ったなら、早めに動いた方が良いです。

というのも、すぐに相談しようと思っても叶わないことが多いです。

相談待ちをしている人が多く、数か月待ちする場合もあります

だから、早めに相談の予約をするのがおすすめです。

発達の相談機関については、こちらの記事を見て下さい。

相談機関一覧と我が家の体験談が書かれているので、参考にしてみてください。

発達が気になる子供の相談機関のまとめと相談例【我が家の体験談】 
相談すると、子供の年齢や状態によっていくつかのことを提案される場合があります。

1 発達検査

発達検査は、子供の発達の状態を調べることができます。

具体的には、子供がどこまでできるのか、どれくらい発達・成長しているのか、得意・不得意は何かということを客観的に知ることができます。

間違えやすいのですが、発達検査を受ければ発達障害かどうかが確定するわけではありません。

発達障害の確定診断というのは、生育歴や行動観察、発達検査などを総合的に判断して診断されます。

また、その診断ができるのは、医師のみです。

発達検査をすることで、生活面や学習面でのつまづきの背景が分かるため、子供に適した接し方のヒントやどのようにサポートすれば良いのかを知ることができます。

また、発達障害の結果は、客観的な資料になるため、園や学校での支援を願う際に参考にしてもらい、理解を深めてもらうこともできます。

※発達検査についてもっと知りたい人は、こちらの記事をお読みください

【発達検査とは?】初めての発達検査について説明します!

2 療育

「療育」とは、「治療教育」の略で、子供の状態や障害特性に合わせて子供の発達を促し、自立して生活できるように支援する取り組みのことです。

一般的に「療育」と言われるものは、療育施設や病院で行われ、小学校に入るまでの幼児が対象になっていることが多いです。

療育施設では、たくさんの専門家がおり、発達障害の子供たちをさまざまな方面から支援していきます。

困りごとは子供によってそれぞれ違います。

そのため、子供に合わせた支援計画を作成し、それに沿って支援が行われます。

療育には、個別療育とグループ療育の2つのプログラムがあります。

また施設によって、保護者も一緒だったり、母子分離だったりとさまざまです。

※療育についてもっと知りたい人は、こちらの記事をお読みください

療育とは何か?知らないと損する発達障害の子供の療育【我が家の体験談】

3 児童発達支援

児童発達支援とは、障害のある子供の発達を支援する福祉サービスです。

対象となるのは、未就学児(入学前の6歳まで)です。

日常生活における基本的動作の指導自活に必要な知識や技能の獲得集団生活へ適応できるよう支援します。

具体的な内容は、施設によってさまざまです。

※児童発達支援についてもっと知りたい人は、こちらの記事をお読みください

児童発達支援を利用して分かったメリットと注意点!

4 放課後等デイサービス

放課後等デイサービスとは、放課後や休日などに障害のある子供の「学習や生活のサポート」「放課後の居場所作り」「余暇支援」などを行う福祉サービスです。

対象となるのは、学齢期の児童です。

具体的な内容は、施設によって異なります。

※放課後等デイサービスについてもっと知りたい人は、こちらの記事をお読みください

放課後等デイサービスについて最低限知っておくべき6つのこと 失敗しない放課後等デイサービスの選び方!【発達障害】

5 薬物療法

相談からすぐに薬物療法に入ることはありませんが、医療機関で相談している場合、症状によっては薬による治療が提案されることがあります。

薬物療法で発達障害が治ることはありませんが、症状を緩和させることができます。

ただ、副作用が生じることもあるので医師とよく相談して納得して治療をすすめることが大切です。

※薬物療法についてもっと知りたい人は、こちらの記事をお読みください

不安になる前に、発達障害の薬「コンサータ」について知りたいこと 最低限知っておきたい発達障害の薬「ストラテラ」の5つのこと

最後に

子供が他の子供と違うと感じると、とても不安になりますよね。

発達障害のチェックシートをやってみて、やはり気になるならば、勇気をもって相談にいってみてください。

相談に行く前にもう少し詳しく発達障害のことを知りたいならば、こちらの本を一度読んでみて下さいね。

発達障害のことを分かりやすく書かれている本です。


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