最低限知っておきたい発達障害の薬「ストラテラ」の5つのこと

「発達障害の薬のストラテラは飲んで効果があるの?」
「ストラテラの副作用が心配」
「ストラテラを飲んで大丈夫?」
「ストラテラの依存性が心配」

こんな悩みにお答えします。

・本記事の内容

・発達障害の薬「ストラテラ」を使う前の基礎知識

・発達障害の薬「ストラテラ」について

⇒「服用回数」「効用」「副作用」「依存性」

・薬と合わせてやるべきこと

発達障害の中でもADHD(注意欠如多動性障害)がある場合、困り事が大きくて日常生活に支障をきたしていると薬を使うことを勧められたり、提案されることがあります。

薬を使う場合、知らないことが多ければ不安ばかりが大きくなります。

基本的なことを知るだけでも、不安は軽減されるので、是非役立てて下さいね。

1 発達障害の薬「ストラテラ」を使う前に知っておきたいこと

発達障害の薬を使う前に必ず知っておきたいことがあります。

それは、薬を飲んだからと言って発達障害が治るわけではないということです。

「ストラテラ」も含めて、発達障害の薬の役割というのは、困り事を改善して支障がある生活を良くしていくための補助的なものなのです。

あくまでサブ的存在です。

サブ的存在ですが、薬が上手く合えば、困り感がかなり減ります。

困り感が大きくて、生活に支障をきたしている状態は、全く余裕のない状態です。

余裕のない状態では、自己理解をして自分の特性を上手く扱うことができません。

例えば、「ステラトラ」を処方されるのは、発達障害の中でもADHD(注意欠如多動性障害)がある場合ですが、生活する上でよくある困り感として、

・忘れ物が多すぎる

・うっかりミスをして人に迷惑をかけてしまう

・すぐに気が散ってやりっぱなしになってしまう

・片づけができず、物を溢れさせてしまう

・考える前に行動してしまう

・待つことができず人の会話に口出ししてしまう

程度があまりにひどいと、人に迷惑をかけることも多くなり、周りからの評価も悪くなってしまうため、自己肯定感も低くなります。

「自分はダメな人間だ」と思いやすくなります。

こんな状態が続けば、どんどん生活や学校、仕事面で支障をきたします。

困り感が多ければ、自信もなくなり、自分の特性を扱えません。

困った特性は、工夫で対処できることも多いです。

例えば、

・忘れやすい⇒メモを取る、スマホアプリのリマインダー機能を活用する、アラームを活用するなど

 

・気が散る⇒情報遮断して(仕切りやパーテーションなど)集中できやすい状態を作る

 

・片付けができない⇒しまう場所を決める、片付けのルールを作る

といった工夫で対することができます。

でも、こういった工夫も日々の生活に支障をきたしていると毎日追われるように過ごすことになり、工夫する余裕はありません。

また、特性はマイナスなことばかりではありません。

プラス面もあります。

例えば、

多動⇒エネルギッシュ

集中できない⇒想像力が豊か

飽きっぽい⇒好奇心旺盛

話を聞かない⇒創造性がある

といった感じです。

こういったプラス面も、生活に支障がきている状態では、自分に自信も持てず活用できません。

生活に支障をきたしている状態を少しでも改善する手段として「薬」があります。

「薬」を使って困り感を改善することで、特性のマイナス面、プラス面をうまく扱うことを目指します。

つまり、薬を使って、困り感を減らし、余裕が出てきたところで、自己理解と特性の対処法と活かし方を学ぶことが重要なのです。

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薬を飲んで楽になった!で終わってはもったいないです。

今まで難しかった自己理解と困り感の対処と活かし方をどんどん学んでいきましょう。

2 発達障害の薬「ストラテラ」とは

1 発達障害の薬「ストラテラ」とは

発達障害のADHD(注意欠如多動性障害)の原因は、まだ明確にはなっていませんが、ノルアドレナリンとドーパミンという脳内の神経伝達物質が関係していると推測されています。

通常、脳内の神経細胞から神経伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンが出されると、神経伝達受容体がそれを受け取ることで情報を伝えます。

受容体に受け取られなかったノルアドレナリンやドーパミンは、トランスポーターという再取り込み口から取り込まれます。

ADHD(注意欠如多動性障害)のある人は、トランスポーターが過剰に働いて、再取り込みしすぎてノルアドレナリンとドーパミンが不足しがちです。

そのために上手く脳が働かず不注意や多動が出るのではないかと考えられています。

発達障害の薬「ストラテラ」は、ノルアドレナリンとドーパミンの再取り込みを抑える役割をします。

そうすることで、ノルアドレナリンとドーパミンの量を適切にし、ADHD(注意欠如多動性障害)の症状を改善するのです。

2 発達障害の薬「ストラテラ」の服用回数

発達障害の薬「ストラテラ」は、カプセルと内用液の2種類があります。

子供の場合、カプセルを飲めないことも多いため、内用液になることが多いです。

服用回数は、子供の場合は1日2回(朝・晩)。

大人は、1日1回か2回です。

最初は少量から様子をみていきます。

3 発達障害の薬「ストラテラ」の効果

薬には、飲んですぐに効果が出るものと、効果が出るまでに時間がかかるものがありますが、発達障害の薬「ストラテラ」は、効果が出るまで時間がかかるタイプの薬です。

そのため、効果を感じられるまで1か月~2か月くらいかかります。

薬の効果が出れば、その効果は24時間持続します。

4 発達障害の薬「ストラテラ」の副作用

発達障害の薬「ストラテラ」の副作用で一番起こりやすいのは、治療開始時や薬を増量した時です。

ただ、副作用があっても、数日でなくなることも多いです。

主な副作用は、

・眠気

・気持ち悪い、食欲低下

・頭痛

です。

副作用も薬の効果と同じで、個人差があり、飲んでみないと実際のところは分かりません。

「副作用が辛くてたまらなかった」人もいれば、「特に副作用はなかった」という人もいます。

副作用が出る程度は個人差があるので、副作用が出たら必ず医師に伝えましょう。

5 発達障害の薬「ストラテラ」の依存性

発達障害の薬「ストラテラ」は、中枢神経系に作用しない薬です。

そのため、気になる依存性のリスクは低いと言われています。

3 ADHD(注意欠如多動性障害)のある人(子)のための自己理解と特性の対処と活用

発達障害の薬「ストラテラ」は、補助的な役割のものです。

服用して、ADHD(注意欠如多動性障害)の症状が改善されれば、次にやるべきことは自己理解と特性への対処と活用を学ぶことです。

ADHD(注意欠如多動性障害)のある子供のことがよく分かるおすすめの本はこれです。

 

とても分かりやすくて具体的なので、すぐに活用できます。

大人のADHD(注意欠如多動性障害)の人には、こちらの本がおすすめです。

 

マンガもあるのでとても分かりやすく、分厚い本を読むのが苦手な人も読みやすいですよ。

最後に

発達障害の薬を使うとなると、不安も大きくなって当然です。

薬を使うのなら、医師としっかり相談して納得がいってから使うようにしてくださいね。

ADHD(注意欠如多動性障害)の特性は、良い面もいっぱいあります。

「好奇心旺盛」「探求心が豊か」「発想力がある」「興味があることへの集中力」など素晴らしいです。

自分知り、特性を上手く扱えるようにしていきましょう。

※発達障害の薬「コンサータ」について知りたい人はこちらの記事をお読みください

不安になる前に、発達障害の薬「コンサータ」について知りたいこと

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