発達障害の子供、幼稚園や小でトイレに行けない!理由と対処法は?

発達障害の子供が、幼稚園でトイレに行かないと心配ですよね。

我が子も幼稚園でトイレに行けず、とても悩みました。

特に幼児の場合、まだまだ言葉で説明することが苦手なため、理由を聞いても分からないことが多くて困ります。

なぜ、幼稚園でトイレに行けないのか、理由とどのように対処すればできるようになるのかを実体験も含めて紹介します。

1 子供が幼稚園でトイレに行けない理由を調べる

子供によって、トイレに行けない理由は違います。

理由が分からないと対処ができないので、なぜ幼稚園でトイレに行けないのかを調べます。

子供に「なぜ幼稚園でトイレに行けないの?」と聞いて、その理由を答えたなら、原因が分かるので対処はすぐにできます。

でも、発達障害の子供は言葉で表すことが苦手な子や、自分の気持ちを把握することが苦手な子が多いです。

そのため、理由を言えないことが多いでしょう。

その場合は、幼稚園での様子と幼稚園以外の場所でどんな時にトイレに行けるのか調べたり観察します。

幼稚園の様子については、先生に聞きます。

トイレのチェックシート

・幼稚園でのトイレ

□幼稚園ではいつのタイミングでトイレに行くことになっている?

□そのトイレのタイミングで自分の子供はどうしている?

 

・幼稚園以外の場所のトイレは?

□行ける? □行けない?

 

・トイレに行ける場所はどこ?

□外出先 □習い事 □児童デイサービス □その他(      )

 

・トイレに行く時は?

□自分から言う? □親や先生がトイレを促した時?

 

・行けるトイレはどんなトイレ?

□洋式?和式? □子供用トイレ? □清潔さは? □匂いは?

□トイレの数が多い □トイレの数が少ない

 

・行けないトイレはどんなトイレ?

□洋式?和式? □子供用トイレ? □清潔さは? □匂いは? □トイレの数は多い?少ない?

 

・尿意の感覚は?

□家での安心した場所では尿意を感じている?

 

上のことをチェックしていくと、幼稚園以外の場所でのトイレの様子が把握できます。

2 幼稚園でトイレに行けないよくある6つの理由

幼稚園でトイレに行けない理由はいくつかありますので、例をあげます。

理由1 「幼稚園のトイレの匂い」

発達障害の子供は、感覚過敏の子が多いです。

感覚過敏の中でも、嗅覚が敏感な場合、他の周りの人は匂いが大丈夫だとしても、発達障害の子供にとっては臭くてたまらない!ということがあります。

嗅覚が過敏なため、幼稚園のトイレの匂いが理由でトイレに言えないことがあります。

また、家でのトイレと違うため、幼稚園のトイレの匂いに違和感を感じてトイレに行けない場合もあります。

理由2 「幼稚園のトイレが暗くて汚い」

幼稚園によっては、古くて暗かったり、子供が粗相をしてしまって汚れたりなど清潔感があまり感じられないことがあります。

トイレは個室で1人で入る場所ですし、そこが暗くて汚い場所ですと、恐怖感や気持ち悪さを感じてトイレに入れない場合があります。

理由3 「幼稚園のトイレが和式」

幼稚園によっては、トイレが和式のところがあります。

今は洋式のトイレの家が多いため、和式に慣れていないと子供は失敗が怖かったり、どう使えば良いのかがピンときません。

そのため、幼稚園でトイレに行けない場合があります。

理由4 「幼稚園でのトイレは行くタイミングが分からない」

幼稚園では、小学校とは違いチャイムがありません。

そのため、いつのタイミングでトイレに行けば良いのか判断できない場合があります。

先生としては、区切りのタイミングで「行きたい人はトイレに行ってね~」とみんなに言ってるのですが、発達障害の子供は一斉指示が苦手で、自分に言われていると分からない子もいます。

そのため、トイレに行って良いのか分からず不安で、結局トイレに行けないことになってしまいます。

理由5 「幼稚園のドアが低い」

幼稚園によっては、子供の安全のためにドアを低くしていることがあります。

そのようなトイレの場合、もし誰かに覗かれたらどうしようと心配したり、怖くなってトイレに行くことを避ける場合があります。

理由6 「尿意を感じられない」

発達障害の子供の中で、尿意を感じることが中々できない子がいます。

また、尿意を感じることができる子でも、緊張している時は尿意を感じにくくなる場合があります。

幼稚園の集団生活で不安と緊張を抱えているために、幼稚園では尿意を感じないことがあるのです。

3 幼稚園でトイレに行くためにどうすれば良いか(対処法)

幼稚園でトイレに行くための対処法は、トイレに行けない理由によって異なります。

1 「幼稚園のトイレの匂い」が理由の場合の対処法

幼稚園のトイレの匂いが理由の場合は、幼稚園に相談しましょう。

子供がトイレに行けなくて困っていることを伝え、原因が「匂い」であることを伝えると、トイレの消臭剤や芳香剤を変更してもらえたり、配慮してもらえるかもしれません。

もし、そういった対応ができないようでしたら、家庭でイヤな匂いがあってもトイレに行けるように練習します。

匂いが気にならないように、鼻をつまんで口で息をしてトイレに行く練習をします。

2 「幼稚園のトイレが暗くて汚い」が理由の場合の対処法

この場合も幼稚園に相談をします。

もしかすると、トイレをきれいに可愛く見える工夫をしてくれるかもしれませんし、例外で職員のトイレを使わせてもらうなどの対応をしてくれるかもしれません。

一度、相談しましょう。

3 「幼稚園のトイレが和式」が理由の場合の対処法

この場合は、幼稚園のトイレを洋式に変えることはできなので、家庭で和式でもトイレができるように練習します。

駅や図書館などの公共施設では、和式トイレがある場所があります。

和式トイレのある場所を探して練習します。

ママも一緒に入って、何度も練習してできるようになれば、子供も自信がつき、幼稚園の和式トイレでも大丈夫になります。

4 「幼稚園のトイレでは行くタイミングが分からない」が理由の場合の対処法

この場合は、幼稚園の担任の先生にお願いして、個別でトイレの声かけをしてもらいましょう。

だいたい、いつのタイミングでトイレに行くのか先生に聞いておき、家庭でも子供に「この時はトイレに行く時間です」と伝えます。

その上で、幼稚園でも先生に声をかけてもらうと、納得してトイレに行きやすくなります。

5 「幼稚園のドアが低い」が理由の場合の対処法

幼稚園のドアの低さは変えることができないので、一度幼稚園の先生に相談しましょう。

スモールステップで、まず職員用のトイレなど、ドアが低くないトイレを使わせてもらい、幼稚園でトイレに行くことを習慣にします。

その後、1回はドアの低いトイレにチャレンジする。できるようになったら、1日2日ドアの低いトイレにチャレンジする。とステップを踏んで、幼稚園のトイレを使えるようにします。

幼稚園でトイレに行かない子は、幼稚園でトイレを我慢する習慣が付いているため、余計にトイレに行く必要がなくなっている場合が多いです。

その我慢をやめて、とにかくトイレに行くということを習慣にすることが大切です。

6 「尿意が感じられない」が理由の場合の対処法

尿意を感じられないと、トイレに行く必要がないためにトイレに行こうとしません。

その場合、トイレに行くタイミングを決め、尿意を感じようが感じなかろうが、とにかくその時間になったらトイレに座るようにします。

尿意を感じなくても、トイレに行って座るとおしっこが出ることが多いので、時間でトイレに行くよう幼稚園に協力してもらいましょう。

また、家では尿意を感じてトイレに行けるのに、幼稚園ではトイレに行けない場合は、幼稚園で安心できず、緊張状態にあるのかもしれません。

その場合、担任の先生とも信頼関係が持てていないことが多いです。

幼稚園で安心して過ごせるようになると、余計な緊張がなくなり、尿意を感じることができます。

先生に相談し、信頼関係作りや安心して過ごせる環境調整を考えましょう。

最後に

幼稚園でトイレに行けない理由は、子供それぞれにありますね。

ちなみに、我が子の場合は、「幼稚園のトイレでは行くタイミングが分からない」のが理由でした。

先生は、みんなにトイレに行くように言ってたようですが、そのタイミングでトイレに行かない子もいますし、小さい子供たちなので、先生が言ったタイミング以外にもトイレに行くこともあります。

そのため、一体いつ行けば良いのか分からなくなったようです。

小学生になってからは、「トイレは休み時間に行く」と明確なので、今は声掛けしてもらわなくてもトイレに行くことができるようになりました。

 

まずは、トイレに行けない理由・原因を見つけてから、対処していきましょう。

 

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