発達障害の子供の進路!私立中学と公立中学のメリットとデメリットは?

発達障害の子供を持つと、中学校をどうしようか迷いますよね。

発達障害の中でも知的ボーダーや知的に高い場合、療育手帳を取ることができないため、支援学校に入れません。

発達グレーや知的に高い発達障害の場合、進路に悩みますよね。

我が家の発達障害の子供も、特に知的が高いわけではありませんが、療育手帳を取れませんし、以前と比べると成長もしているので、先が読めません。

また、以前は発達の凸凹が大きく、小学校生活は途中で無理になるだろう。そうなれば、フリースクールでこの子にあった方法で学んでいこうと思っていたこともあり、中学もダメならフリースクールと考えていました。

しかし、今のところ幼稚園の時と比べて、我が子が通う小学校は合っていることもあり、あくまで今までの所ではありますが、想像できなかったくらいの順調ぶりです。

このことで、やはり発達障害の子供にとっての環境の影響が大きいということを実感しました。

そして、中学校を私立中学校に行くのはどうかと考え始めました。

そこで、私立中学校、中学受験、公立中学校のメリット・デメリットについていろいろ調べたので、紹介します。

1 私立中学校・中学受験のメリット

1 公立中学校よりも同じレベルの子が多く過ごしやすい

→受験して入るため、公立と比べて同じレベルの子が集まります。

そのため、自分と似たような子、気が合う子に合う確率が高く、学校生活も過ごしやすいです。

2 授業に特色がある

→私立中学は他の学校との差別化のため、画一的ではない特色のある授業をしている学校が多いです。

興味のあることにはとことん集中して力を発揮できる発達障害の子供に合う授業があれば、好奇心を刺激され、どんどん興味を深めていけます。

3 高校受験する必要がない

→高校を受験する必要がないため、中学時代を伸び伸び好きなことに時間を使えます。

4 先生の異動がない

→先生の異動がなく、中学・高校と教科を受け持っている先生も多いので、6年間成長を見てもらえるので安心です。

2 私立中学校・中学受験のデメリット

1 お金がかかる

→学費はもちろんですが、中学受験のための塾代や短期講習代や模試代、受験料など入るまでにもお金がかかりなす。

また、見逃せないのが夏休みなどの長期休みにある海外研修、語学研修です。

これは希望者対象ですが、参加する子が多いようです。数十万かかります。

また、通学範囲が広いため、友達と遊ぶ時にも交通費や飲食代、映画代やテーマパークで遊ぶパスポート代など何かとお金がかかります。

2 学校のカラーがはっきりしているので、合わないとしんどい

→私立中学校は、学校のカラー・校風がはっきりしています。

そのため、学校のカラーに合わない場合、大変居心地が悪く、とてもしんどい思いをします。

3 学校が遠く電車やバス通学になることが多い

→公立中学校のように徒歩圏内に私立中学校がある場合は少なく、多くは電車やバスを使って時間をかけて通学します。

電車やバスは、事故や天候により遅れたりすることもあり、突発的なことに弱い、臨機応変な行動に弱い発達障害のある子供にとっては、大変ですし心配です。

4 学校の様子が分かりにくい

→公立中学校の場合は、小学校時代からの友達やママ友から学校の様子や情報を聞くことができますが、私立中学校の場合は、ママ友のつながりがないため、中々学校の情報が入らず様子が分かりにくいです。

5 放課後遊ぶ時間がなくなる

→高学年になると特に受験勉強が忙しくなるため、放課後遊ぶ時間がなくなってしまいます。

思い切り体を使って伸び伸び遊べるのは、小学校の時ぐらいしかできないのですが、その機会がなくなってしまいます。

6 地元の友達と疎遠になる

→私立中学校に行くと、小学校からの友達とはだんだん疎遠になってしまいます。

成人式の日などは、寂しく感じるようです。(ただ、私立中学校によっては、学校の結びつきが強く、成人式の日に同級生たちと成人式のパーティーをすることもあるようです)

7 合わなくて高校受験する場合に困る

→せっかく中学受験して入ったものの、合わなかった・・・という場合に、高校は上の学校に行くのではなく、高校受験して別の学校に行く場合、授業のカリキュラムが高校受験に合っていないため、受験勉強が大変だったり、中には別の学校へ行くことを嫌がる私立中学校もあるようです。

8 お弁当を作らなければいけない

→最近は、公立中学校でも給食があるところが多くなりましたが、私立中学校で給食があるところは少ないです。

そのため、お弁当を作らなければならず大変です。

3 公立中学校のメリット

1 支援級や通級があるなど発達障害の支援を受けやすい

→私立中学校で発達障害の子を受け入れている学校もありますが、実際の支援の手厚さは学校によります。

2016(平成28)年度から、障害のある子どもに対する支援・配慮が、国公立学校には義務付けられているので、公立中学校の場合、発達障害の支援を求めやすいです。

また、支援級や通級があり、支援を受けやすいです。

2 学校の様子が分かりやすい

→小学校からの友達やママ友から、学校の様子や情報を聞くことができます。

3 お金があまりかからない

→学費は私立に比べると公立は三分の一ですみます。

4 小学校の友達とずっとつながっていられる

→小学校の友達と同じ中学校なので、小学校の仲良い友達がいる場合、安心して楽しく過ごせますし、高校、大学、社会人になってもずっと友達として付き合えるかもしれません。

5 中学受験をしないので、高学年でも放課後遊べる

→中学受験勉強しなくて良いので、高学年になっても放課後伸び伸び遊べます。

体を使って思い切り遊べるのは、一生を通して小学校の間くらいです。貴重な時間です。

6 学校が近い

→通学に時間もかからず、何かあっても安心です。

4 公立中学校のデメリット

1 小学校時代からの相性が悪い子やいじめっこも同じ学校

→小学校で相性が悪くトラブルになる子やいじめっ子がいる場合、公立中学校ですとそのまま同じ学校になるので、トラブルや子供の心身の影響の心配があります。

2 多様な子が多いため、より揉まれる

→公立中学校は、本当にいろんな子がいます。やんちゃな子や反抗期もあり、荒れる子もいます。

過敏で環境の影響を受けやすい子は、巻き込まれやすく、揉まれ、しんどい思いをすることが多いです。

3 高校受験で大切な内申点が取れない

→内申点は高校受験ではとても重要です。

内申点に影響があるのは、提出物や授業態度です。

忘れやすかったり、じっとしているのが苦手だったり、意欲がなさそう見える発達障害の子供は内申点が弱いです。

そのため、テストは良くても内申点が低くなり、結果的に評価が低くなり、高校受験に不利になってしまいます。

4 画一的さを求められることが多い

→学校自体も画一的になりやすい上、学校生活も思春期を迎え、異性を意識し、クラス内や友達間でも異質や多様を認めにくい雰囲気が出てきます。

他の子と違う面を多く持つ発達障害の子は、居心地がよくありません。

最後に

比べてみると、本当にいろいろありますね。

私立中学校、公立中学校ともに良いところも悪いところもありますね。

私立中学校、公立中学校というよりも、どの学校なら子供に合うのかを探すのが大切ですね。私立中学校は特に学校のカラーがしっかりあるので、合う・合わないがはっきりしています。

特に発達障害の子供は、その学校に合う・合わないは肌で感じるようですよ。

だから、気になる学校があればオープンキャンパスや文化祭、体育祭などで足を運ぶと良いようです。

子供に合う学校が見つかることを、子供にとって良い方法が見つかることを願っています。

 

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