不安になる前に、発達障害の薬「コンサータ」について知りたいこと

「発達障害は薬で治るの?」

「薬の効き目はどんな感じ?」

「やっぱり薬の副作用が心配」

「発達障害の薬は依存しないの?」

「薬は使った方が良い?」

こんな悩みにお答えします。

・本記事の内容

・発達障害における薬の役割

・発達障害の薬コンサータについて

⇒服用回数、効果が出るまでの期間、副作用、依存性、服用期間

発達障害の特性で日常生活がうまくいかない状況はつらいものです。

そんな時に、薬を勧められたら、迷いますよね。

多くの病気は薬を飲まないと治らなかったり、改善されないことが多いです。

だから普通は薬を飲むことに迷う必要がありません。

でも、発達障害の場合は、「飲んだら治る」「飲んだら絶対に改善する」とは限りません。

そのため、薬を飲むかどうかは患者や子供の場合は親が考えて選択する必要があります。

だから、ものすごく悩みますよね。

飲むべきか飲まない方が良いのか・・・

この記事では、発達障害のある人(子)が勧められることのある「コンサータ」という薬について紹介します。

分からないことが多ければ不安が高まります。

知れば不安が軽くなります。

発達障害における薬の役割を知り、「コンサータ」の特徴を知っていきましょう。

1 発達障害における薬の役割とは

発達障害の特性のために、日常生活で困る状況が多い場合や発達障害の二次障害がある場合、病院で薬を飲むことを勧められることがあります。

薬を飲めば発達障害は治るの?

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薬を飲んでも発達障害あ治りません

発達障害で使用される薬の役割は、あくまで補助的なものなのです。

症状をやわらげることで、日常生活の問題や困難さを少なくすることを目指して処方されるのです。

状況によりますが、発達障害の場合、環境調整や周りの対応を適切なものに変えることで落ち着き、今ある困難さが軽減されることも多いです。

発達障害のある人(子)の日常生活の改善には、「環境調整」「適切な対応」が基盤にあり、必要ならばプラスして「薬」を使うということが大切です。

2 発達障害の薬「コンサータ」とは

1 発達障害の薬「コンサータ」の役割

発達障害の中でも、ADHD( 注意欠如多動性障害)の場合、「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」の3種類の薬が使われることが多いです。

ADHD(注意欠如多動性障害)の原因は、明らかになってはいませんが、ドーパミンとノルアドレナリンという2つの神経伝達物質が関係していると考えられています。

この内、ドーパミンに作用してADHD(注意欠如多動性障害)の症状を改善させるのが「コンサータ」です。

通常、脳の中で「ドーパミン」が出されると、ドーパミン受容体が「ドーパミン」を取り込みます。

ドーパミン受容体に取り込まれなかった「ドーパミン」は、ドーパミントランスポーター(ドーパミン再取り込み口)に戻されます。

ADHD(注意欠如多動性障害)のある人(子)の場合、取り込まれなければいけない「ドーパミン」がドーパミン受容体に取り込まれず、ドーパミントランスポーター(ドーパミン再取り込み口)に戻されてしまい、「ドーパミン」が不足していると推測されています。

つまり、脳内での「ドーパミン」のシステムが上手くいっていないのを、薬によって上手くいかせることでADHD(注意欠如多動性障害)の症状を改善させようというのが狙いです。

ドーパミンとは
意欲・やる気・運動・学習能力に深く関わっている

2 発達障害の薬「コンサータ」の服用回数

「コンサータ」の服用回数は、1日1回です。

服用時間は朝、遅くても正午までには飲むようにします。

「コンサータ」の効用の持続時間は、10~12時間あり、午後に飲むと寝つきが悪くなるなどの副作用が現れることがあるので午前中に飲むようにします。

3 発達障害の薬「コンサータ」の効果が出るまでの期間

「コンサータ」は、1週間以内に効果が表れます。

ただし、効き目に関しては個人差が非常に大きいです。

「コンサータ」に限りませんが、発達障害の薬は、「合う」「合わない」が大きいです。

4 発達障害の薬「コンサータ」の副作用

「コンサータ」の副作用としては、食欲低下 、 入眠困難 、 体重減少 、 頭痛 、 腹痛 、 悪心 、 チック 、 動悸 、 口渇 、 睡眠障害が見られます。

特に「食欲低下」は30%~50%の人に見られます。

特にお昼の時間帯に薬がよく効いているため、昼食があまり食べられなくなることが多いです。

そのため、体重が減少してしまうことも多いです。

食欲低下の副作用がある場合、食べられる朝食や夕食の量を増やして調整するなど工夫する必要があります。

副作用が見られたら、必ず医師に伝え、相談しながら薬を使うようにしましょう。

5 発達障害の薬「コンサータ」の依存性

「コンサータ」は、中枢神経刺激薬です。

中枢神経刺激薬は、正しくない使い方をすると精神的依存がでることがあります。

しかし、「コンサータ」の場合は、医師の指示通りに適切に服用していれば、依存は起こりません。

6 発達障害の薬「コンサータ」の服用期間

「コンサータ」は、日常生活で困難な状況・状態になるのが多い場合に改善できるようにするための補助的な役割を持つもの。

服用し続けるということはありません。

時期が来れば減薬・断薬します。

薬の効果で症状が改善することで、日常生活で色々自分にあった工夫ができるようになります。

できることが増えることで、失った自信を取り戻すことができます。

自信を持つことができれば、薬がなくても大丈夫だと前向きに考えて対処できるようになります。

抱えている問題を少なくすることで対処できるようになり、その経験を積むことで薬なしでも日常生活をスムーズに過ごすことができるようになります。

そうすれば、薬は必要なくなります。

医師と相談しながら、減薬・断薬が行います。

3 発達障害の薬は使った方が良い?

発達障害の薬を使った方が良いかどうかは、とても難しい問題です。

というのも、副作用があるからです。

「効果」も「副作用」も個人差がとても大きいです。

そのため、一概には言えません。

「薬を飲んで良かった」という人もいれば、「副作用で大変だった」という人もいます。

「効果」と「副作用」のバランスが上手く取る必要があります。

また、状況にもよります。

日常生活がままならない、二次障害で大変な状況ならば、「薬」で改善して次につながるステップを踏むほうが良いでしょう。

薬を使うか使わないかの選択がある分、悩ましいです。

ただ、薬を使うならば医師との信頼関係をしっかり作っておくことは大前提です。

副作用のこともありますし、しっかり医師とコミュニケーションを取れる状態にあると相談しながら安心して薬を使うことができるからです。

医師としっかりとした信頼関係を築き、「効果」と「副作用」のバランスについてしっかり話し合い、自分自身が納得して服薬することが大切です。

最後に

発達障害の薬というのは、補助的なもの。

「環境調整」と「適切な対応」も学んで日常生活に活かしていきましょう。

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日常生活での工夫の仕方が分かりますよ。

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発達障害の子供にはこちらの本がおすすめです。

 

イライラが減って、親子で笑顔になれますよ。

※発達障害の薬「ストラテラ」について知りたい人はこちらの記事をお読みください

最低限知っておきたい発達障害の薬「ストラテラ」の5つのこと

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