失敗しない放課後等デイサービスの選び方!【発達障害】

「放課後等デイサービスってどうやって選べばいいの?」

「どの放課後等デイサービスが良いの?」

「子供に合う放課後等デイサービスを選びたい」

そんな悩みにお答えします。

・本記事の内容

・放課後等デイサービスを選ぶ前に知っておきたいタイプ別特徴

・放課後等デイサービスの利用目的

・放課後等デイサービスの探し方

・放課後等デイサービスを選ぶチェックポイント(チェックリスト付き)

放課後等デイサービスは、2012年児童福祉法が改正され、障害のある学齢期の子供の支援サービスの充実のために設けられました。

そのおかげで、放課後等デイサービスの事業所は大幅に増えました。

障害のあるたくさんの子供が放課後等デイサービスを利用できるようになりました。

このこと自体は、とても喜ばしいことですが、一方で、中には質の悪い放課後等デイサービスも存在することになりました。

急増した放課後等デイサービスの人員確保がままならず、障害への知識不足のスタッフがいたり、ビジネス目的で開業したり、他業種から参入する事業主も増えました。

今後は淘汰されていくでしょうが、まだ過渡期とも言えます。

良い放課後等デイサービスも多いですが、質の悪いデイサービスもあります。

しっかり見極めて子供と保護者に合った放課後等デイサービスを選びましょう。

では、失敗しない放課後等デイサービスの選び方について紹介していきます。

まず、放課後等デイサービス選びで大切なのは、放課後等デイサービスの3つのタイプについて知ることです。

1 放課後等デイサービスの3つのタイプ

放課後等デイサービスには、3つのタイプがあります。

1 学童(預かり)タイプ

2 特化型(習い事)タイプ

3 療育タイプ

この3つのタイプの特徴をまず知りましょう。

1 学童(預かり)タイプ

自由な時間が多く、放課後の居場所作りを目的としていることが多い。

決まったカリキュラムがなく、「宿題の時間⇒おやつ⇒自由遊びの時間⇒片付け⇒帰宅」の流れが一般的。

時間も長く、送迎があることが多いので、働く親にとってとても便利。

2 特化型(習い事)タイプ

音楽や体操、英語やパソコン、習字、絵画など習い事のように特化したことへの指導を通して自立スキルや社会性を育てる。

事業所によって、個別対応や少人数のグループでの対応などさまざま。

時間は40分から1時間など、短時間のことが多い。

子供の好きや得意を伸ばしやすい。

3 療育タイプ

子供の特性に合わせた療育プログラムで行う。

特性に関しての専門的な知識を持っていることが多い。

個別指導や小グループ指導がある。

放課後等デイサービスの数の中では少ない。

 

放課後等デイサービスは、サービスの差別化を図っていることもあり、特色はさまざまです。

大きく3つのタイプについて知ったら、次は、目的をはっきりさせましょう。

2 放課後等デイサービスに行く目的をはっきりさせる

放課後等デイサービスを利用する目的は何ですか?

この目的は、人それぞれですが、

1 子供の成長

2 子供の学校以外の居場所作り

3 親が仕事しているので学童の代わり

の3つを目的としている人が多いです。

1 子供の成長

子供のどの部分の成長を望んでいますか?

社会面ですか?それとも、好きなことや得意なことを伸ばす?他にも、体の使い方学習面生活スキルなど子供の成長といっても、いろんな側面がありますよね。

どの部分を成長させたいのか目的がはっきりすれば、どんな放課後等デイサービスを選べば良いか絞れます。

●社会面を伸ばしたい

療育タイプで子供の特性に合わせた指導か人と関わることを恐れていないお子さんでしたら、学童タイプである程度の人数がいる空間で過ごすのも良い

●好きなことや得意なことを伸ばしたい

⇒その目的のこと(絵画や音楽、英語、パソコン、体操など)を指導してもらえる特化型(習い事)タイプが良い

●不器用で体のつか方を学んで欲しい

感覚統合プログラムがある療育タイプ体操や運動プログラムがある放課後等デイサービスが良い

●学習面で困っている

学習支援に特化した放課後等デイサービスが良い

●生活スキルを身につかせたい

子供の特性に合わせた療育タイプが良い

2 子供の学校以外での居場所作り

発達障害の子供は、学校の集団生活が苦手でできることとできないことの差が激しく、自信を失いやすいです。

そのため、学校だけの世界しか知らないと、「自分はダメな子だ」と思いつめやすいです。

でも、学校以外に自分の居場所があると、自信になります。

子供の学校以外での居場所作りを目的にしたい場合は、学童タイプや特化型(習い事)タイプの事業所が良いですよ。

学童タイプは、時間も長いため、居場所作りになりやすいです。

同じような学年の子がいれば、友達も作ることができます。

また、特化型(習い事)タイプの放課後等デイサービスでしたら、子供が好きなこと・興味のあることをすることで楽しく過ごすことができます。

楽しく伸び伸びと自分を出して受け止めてもらうことで、自分の居場所を感じることができるでしょう。

3 親が仕事をしているので学童の代わり

親が仕事をしていると、帰宅するまでの子供の過ごし方に頭を悩ませます。

学童保育に入って楽しく過ごすことができれば良いですが、発達障害の子供の中には特性によって難しいことが少なくありません。

学童タイプの放課後等デイサービスでしたら、長時間預かってもらえますし、スタッフは発達障害の理解があるため、特性に応じた対応をしてくれるので安心です。

放課後等デイサービスを利用する目的がはっきりすれば、どんな放課後等デイサービスを選べばよいのか絞られます。

放課後等デイサービスを探す前に、どうしたいのか、何を望んでいるのかを考えてはっきりさせておきましょう。

筆者の場合
目的は「子供の好きなこと・興味のあることを伸ばしたい」「家族以外の人との関わりが持てるようになって欲しい」「体作り」「社会性・対人スキルを伸ばしたい」 で、特化型(習い事)タイプと療育タイプの放課後等デイサービスを利用しています

目的がはっきりすれば、次は子供と保護者(家族)にあった放課後等デイサービスを探しましょう。

3 利用できる範囲にある放課後等デイサービスの探し方

自宅から利用できる範囲にある放課後等デイサービスを探し方ですが、

1 市町村の福祉の相談窓口に聞く

市町村の福祉の相談窓口で、放課後等デイサービスを利用したいことを伝えましょう。

近くの放課後等デイサービスの一覧を教えてもらえます。

また、放課後等デイサービスの情報をもらえる場合があります。

2 Googleで検索する

「放課後等デイサービス 一覧」「放課後等デイサービス 地域名」で検索しましょう。

自宅近くの放課後等デイサービスを見つけることができます。

放課後等デイサービスの中には、ホームページがある事業所もあります。

ブログやFacebookもあると、事業所の様子がよく分かります。

気になる放課後等デイサービスの事業所があれば、是非チェックしましょう。

3 相談支援事業所で相談する

相談支援事業所は、障害のある人が自分にあった福祉サービスを受けるための相談ができます。

市町村の福祉の相談窓口で地域にある相談支援事業所を教えてもらい、問い合わせます。

放課後等デイサービスについての情報も持っていますし、利用の仕方についても教えてもらえます。

4 保護者の口コミ

放課後等デイサービスを利用している保護者の知り合いや友達がいるのなら、内容や感想を聞いてみましょう。

その保護者が自分と価値観が似ていたり、子供のタイプが似ていると特に参考になります。

逆に、聞いた保護者と価値観が全く違っていたり、子供のタイプが違っていると、自分自身や子供にとっての感想とは真逆になる場合があります。

その場合は、あくまで一つの意見として聞くようにして鵜呑みにし過ぎないようにしましょう。

5 放課後等デイサービスに問い合わせる

放課後等デイサービスにホームページがなかったりなどで、住所と電話番号くらいしか情報がない場合もあります。

その場合は、電話で問い合わせて聞きます。

「利用を考えていますが、こちらの放課後等デイサービスはどのような内容ですか?」と聞くと、たいてい丁寧に教えてくれます。

 

放課後等デイサービスを調べ、放課後等デイサービスの目安がついたら見学のアポを取りましょう。

4 目星をつけた放課後等デイサービスに見学や体験のアポを取る

目星をつけた放課後等デイサービスに電話で問い合わせます。

利用を考えているが、空きがあるのかどうかまず聞きましょう。

人気のある事業所や時期によっては、満員で空きがない場合があります。

もし空きがあるのなら、見学か体験をしたいことを伝えて面談をお願いします。

この時、電話での対応をチェックしておきましょう!

電話対応は、サービスの質が見えます。

対応の良くない放課後等デイサービスの事業所でも、行って見たら良かった!なんてことは基本ありません。

電話対応は要チェックです。

5 放課後等デイサービスの見学・体験でチェックすること

放課後等デイサービスに見学・体験に行った時にチェックすることを一覧にしました。

放課後等デイサービス選びのチェックリスト

放課後等デイサービス選びのチェックリスト

□自宅からかかる時間(送迎の負担度は?)

 

□送迎ある?

 

□利用できる曜日と時間は?

 

□長期休みの時は?

 

□希望する内容に合ってる?

 

□子供は楽しそう?

 

□先生は適切な指導をしているか?

 

□清潔か?

 

□安全面に配慮があるか?

 

□視覚支援の程度は?

 

□利用している子供は楽しそう?

 

□親の話を聞いてくれる?

 

□一緒に活動する子供の人数は?

 

□一緒に活動する子供の人数につきスタッフは何人か?

このチェックポイントと、合う合わないの相性・雰囲気を感じて決めると子供と保護者に合った放課後等デイサービスが見つかりやすいですよ。

最後に

放課後等デイサービスは、本当にさまざまです。中には質の悪いテレビを見せているだけのような事業所もあるようです。

でも、子供に合った放課後等デイサービスを利用すれば、子供はどんどん自信をつけてぐんぐん成長できます。

是非子供に合った放課後等デイサービスを見つけて下さいね。

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