放課後等デイサービスについて最低限知っておくべき6つのこと

「放課後等デイサービスについて知りたい」

「どうやったら利用できるの?」

「料金はいくらかかるの?」

このような悩みにお答えします。

・本記事の内容

放課後等デイサービスについて知っておきたい6つのこと

  1. サービスの3タイプ
  2. 対象になる人
  3. 利用できる回数
  4. 利用する方法
  5. かかる料金
  6. 送迎について

放課後等デイサービスについて知っておきたい最低限の6つのことをご紹介します。

1 放課後等デイサービスの3つのタイプ

放課後等デイサービスは、障害者とその家族のための福祉サービスです。

サービス内容は、事業所によって異なりますが、イメージ的には「個別や少人数の教室」や「少人数学童」のようなものに近いです。

サービス内容は、大きく3つに分けられます。

1 療育タイプ

2 特化型(習い事)タイプ

3 学童タイプ

1 療育タイプ

子供に合わせた療育プログラムを行います。

内容は多岐に渡り、生活スキル、学習スキル、社会性スキル、身体スキルを育てます。

2 特化型(習い事)タイプ

音楽や造形絵画、運動などのプログラムに特化して行います。

個別やグループなど形はさまざまですが、習い事のように特化したことを通して生活スキルや学習スキル、社会性スキル、身体スキルを育てます。

時間も40分から1時間のものが多いです。

3 学童(預かり)タイプ

放課後に過ごす居場所作りとしての役割も大きく、かっちりプログラムが決まっているのではなく自由に過ごす時間もあります。

「宿題」(学習)時間自由に過ごす時間スキル獲得のためのプログラムの時間の3つの時間で成り立っていることが多いです。

そのため、時間も長いことが多いです。

2 放課後等デイサービスの対象者

放課後等デイサービスを利用できる対象者というのは、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害などを抱える子供です。

年齢は、基本的には就学している6歳から18歳までが対象となっています。

つまり、小学生、中学生、高校生に当たります。

ただ、高校卒業後も必要であると認められた場合は、20歳まで放課後等デイサービスを利用することができます。

障害のある子供が対象となっていますが、必ずしも療育手帳や障害者手帳が必要でもなく、診断名が必要なわけではありません。

医師や専門家の意見書を出し、放課後等デイサービスを利用する必要があると認められれば利用することができます。

放課後等デイサービスの利用対象者かどうか分からない場合は、役所の子供の発達や障害の相談窓口で相談してください。

3 放課後等デイサービスの利用回数

放課後等デイサービスの利用回数は、利用する子供によって変わります。

子供や保護者の状況、家庭環境、利用意向などから審査され、ひと月に利用できる日数の上限が受給者証が発行される時に決められます。

受給者証とは、福祉サービスを利用するために市区町村から発行される証明書のことです

参考までに、原則月あたりの利用回数(支給量)は、

  • 週1日利用で月5日
  • 週2日利用で月10日
  • 週3日利用で月14日
  • 週4日利用で月19日
  • 週5日利用で月23日

となっています。

受給者証のサービス支給量は1度決まれば変えられないものではありません。

申請して認められれば変更も可能です。

4 放課後等デイサービスの利用方法

放課後等デイサービスを利用するには、「受給者証」を申請して取得する必要があります。

STEP.1
施設の見学
利用したい施設を見学して相談しておくと、利用の流れや受給者証申請について教えてもらえ、手続きがスムーズになります。
STEP.2
役所へ利用相談
必要な手続きと受給者証申請書類について教えてくれます。
STEP.3
申請書と必要書類を書く

必要書類の中に利用計画案があります。

利用計画案は、指定特定相談支援事業所へ相談するかセルフプランといって自分で立てます。

分からない人は、指定特定相談支援事業所への相談がおすすめです。

STEP.4
申請書を役所へ提出
必要な書類をそろえて提出します。
STEP.5
支給決定
提出された申請書や面接で得た情報から支給決定されます。
STEP.6
受給者証が発行

受給者証が発行される期間は、自治体やタイミングによってさまざまです。

長くて1~2か月くらいはかかると思っていると良いでしょう。

STEP.7
放課後等デイサービス利用開始
発行された受給者証を持って、利用する放課後等デイサービスへ行きましょう。

先に利用する放課後等デイサービスに相談・決定している場合、受給者証が発行されるより前に利用できる場合があります。

早めに利用したい場合は、放課後等デイサービスに始めに相談しましょう。

アドバイザー

受給者証の有効期限は1年間です

1年ごと更新手続きが必要になります

5 放課後等デイサービスの料金

放課後等デイサービスにかかる料金は、国と自治体が9割負担し、利用者の負担は1割となっています。

前年度の所得によって、ひと月の上限負担額が決まります。

そのため、利用する日数が多くても、上限額以上の負担は発生しません。

非課税世帯(生活保護や低所得の場合) 負担上限額0円

 

市町村民税課税世帯(前年度の年間収入がおおむね890万円以下の世帯) 負担上限額4,600円

 

上記以外(前年度の年間収入がおおむね890万円を超える世帯) 負担上限額37,200円

放課後等デイサービスを利用して、利用者が負担する額は、だいたい1回1,000円程度です。

負担上限額が4,600円の場合の料金例

・1か月の利用4回の場合

1回の金額約1,000円×4回=4,000円

 

・1か月の利用5回の場合

1回の金額約1,000円×5回=5,000円となりますが、負担上限が4,600円なため、支払い料金は4,600円になります。

 

利用回数がさらに増えても、同様になります。

6 放課後等デイサービスの送迎

放課後等デイサービスの中には送迎も可能な施設もあります。

放課後デイサービスで送迎も利用する場合、一般的には学校が終わった下校時間に合わせて車で学校まで来てくれて放課後等デイサービス施設まで送ってくれるパターンです。

放課後等デイサービス施設で過ごし、終了時間が来ると車に乗って自宅や自宅近くまで送ってくれます

送迎があっても、子供の人数や施設の状況で希望の時間が叶わない場合もあります。

送迎の利用も考えているのなら、最初に放課後等デイサービスを利用相談する時に送迎の詳細についてよく聞いておきましょう。

最後に

放課後等デイサービスは2012年の児童福祉法改正によって設置され、ここ数年で急増しました。

そのおかげで、利用できる子が増えたのですが、その分、質もさまざまです。

中には質が低く残念な施設もあります。

しっかり見学して子供に合った放課後等デイサービスを利用してくださいね。

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