発達障害の子供やグレーゾーンの子供の中で、鼻ほじりがやめられない子は多いですね。
衛生面、見た目ともに良くありませんし、親としてはなんとかやめさせたいですよね。
発達障害の子やグレーゾーンの子の鼻ほじりのやめさせ方を紹介します。
目次
鼻ほじりについて
鼻ほじりをしてはいけない理由、親としては分かっているとは思いますが、発達障害の子供やグレーゾーンの子供は、分かっていないこともあります。
子供に説明するためにも、なぜ鼻ほじりがいけないのか、鼻ほじりが続くとどうなってしまうのかを説明したいと思います。
鼻くそができる理由
鼻には、体を守るために鼻毛と粘膜でゴミやばい菌が入らないようにブロックする役割があります。
だから、鼻くそというのは、大気中のホコリやハウスダスト、花粉やばい菌、血液と鼻水が混ざりあっているのです。
その混ざり合った鼻水が、乾燥して固まって鼻くそになるのです。
そのため、乾燥した時期や場所、ホコリが多い場所、空気が悪い場所で鼻くそは特にできやすくなります。
また、花粉症やハウスダストやダニなどのアレルギーを持っていると、鼻水が出やすいです。
そのため、鼻くそもできやすくなってしまいます。
鼻ほじりをすると・・・
1 鼻を傷つけ、鼻血が出る
→指を小さな鼻の穴にいれるのは、無理があります。
そのため、鼻の中を無理やりひっかけることになるので、鼻の中が傷つき、鼻血が出ます。
鼻血が治る時のかさぶたが気になって、治りかけでまた触ってしまい、鼻血を出す・・・と悪循環になりやすいです。
2 感染症や病気にかかりやすくなる
→鼻ほじりをすることで、鼻から直接細菌やウイルスが体内に入るため、感染症にかかりやすくなります。
風邪やインフルエンザ、肺炎球菌、アデノウイルス、中耳炎になりやすくなります。
3 衛生的な行為ではないので、見た目で人に不快感を与える
→鼻ほじりは、見た目にも良くありません。
鼻ほじりをした手には、ホコリやばい菌などの塊です。
とても汚く不衛生です。
だから、人をとてもイヤな気持ちさせます。
4 癖になる
→最初のきっかけは、「ちょっと風邪をひいて鼻が気になって触ってしまった」「鼻血が出て、かさぶたが気になって触ってしまった」というように、ふとした小さなできごとのことが多いです。
でも、それがきっかけで、鼻ほじりをすると鼻の通りが良くなって気持ち良くなったり、鼻くその存在がそれまで以上に気になるようになり、ついつい鼻ほじりをしてしまうようになっていきます。
そうなると、癖になり治すことが難しくなってしまいます。
発達障害の子供やグレーゾーンの子供が鼻ほじりしやすい理由
鼻ほじりをするのは、発達障害に限りません。
ただ、発達障害の子やグレーゾーンの子に鼻ほじりをする子は多いです。
その理由は、
1 発達障害やグレーゾーンの子は、衝動性が抑えられない子が多い
気になったらすぐにやってしまう。自己コントロールが苦手な子が多いです。
そのために、鼻くそが気になったら、取りたい衝動が抑えられず鼻ほじりをしてしまうのです。
2 発達障害やグレーゾーンの子は、気になるとそれに囚われてしまいやすい
発達障害やグレーゾーンの子は、気持ちの切り替えが苦手な子が多いです。
気になることがあると、それに囚われてしまい、そこから中々意識を切り替えられず、それを解消すべく鼻ほじりをしてしまうのです。
3 発達障害やグレーゾーンの子は、他人の気持ちが分かりにくい
発達障害やグレーゾーンの子は、他人の気持ちが分かりにくいです。
そのため、鼻ほじりをしたい自分がいると、それを他人が気持ち悪く思っていることがあまりピンときません。
他人がどう感じるのか他人に置き換えて自分を客観視しにくいため、つい鼻ほじりをしてしまうのです。
このような3つの理由で、発達障害の子やグレーゾーンの子は、鼻ほじりしやすい状態にあるのです。
鼻ほじりの治し方
1 子供に説明しよう
「鼻ほじりをすると・・・」に書いてある、鼻ほじりをするとどんなことが起こるのかの4つのことを子供に説明します。
発達障害の子供やグレーゾーンの子供は、鼻ほじりをしてはいけない理由をなんとなくでしか理解していないことがあります。
まずは、鼻ほじりをするとどんなことが起こるのか、しっかり説明します。
そして、鼻ほじりをしないメリット、鼻ほじりをしなければ起こる良いことを話します。
1 鼻血が出て、ティッシュを詰める必要がないから、かっこいい(かわいい)。
2 病気になりにくいから、元気でいられていっぱい遊んだり、好きなことができる。
3 見た目もかっこいいお兄さん(お姉さん)になれる。
4 癖になったら、治すのに大変だけど、今ならちょっと工夫していくだけで大丈夫。ママも応援してる。
と話し、メリットを伝えます。
子供が小学生中学年くらいまでなら、ご褒美作戦も良いですよ。
鼻ほじりをしなかったら、ご褒美を上げます。
どんなご褒美にするかは、子供と相談しましょう。
2 鼻ほじりをしたくなったら・・・
鼻くそは、鼻水が乾燥してできます。
乾燥して鼻くそになると、鼻をかんでも中々取れません。
そうなると、気になってしまい鼻ほじりをしたくなります。
だから、鼻ほじりをしたくなったら、鼻を保湿するスプレーをします。
そうして潤わせると、鼻水になるので、鼻をかんで取ることができます。
小さい子で、まだ鼻をかむことができない場合は、スプレーしてから鼻を吸ってあげるとするりと取れます。
鼻通りも良くなり、すっきりするので、鼻ほじりする必要がなくなります。
※鼻スプレーは、こちらがおすすめですよ。
生理食塩水で、薬ではないので1歳から使えて安心です。匂いもありませんよ。
3 お風呂上りに・・・
お風呂上りは、蒸気で鼻の中がうるおっています。
このタイミングで鼻をかむと、鼻水や鼻くそが取れやすいです。
毎日お風呂上りに鼻をかむことを習慣にすると、鼻水や鼻くそがたまりにくくなります。
ただ、鼻水を全部出すことを目標にすると、全部出しきれないことにイライラして無理やり出そうとして、結局は鼻に指を入れたくなってしまいます。
だから、「鼻をかんで取れる分だけ取るんだよ」「取りすぎても、また鼻は守ろうとして鼻水を出そうとするから、出る分だけで十分だからね」ということを伝えておきましょう。
4 こんな時は耳鼻科に
鼻ほじりの原因が、鼻炎や花粉症の場合があります。
鼻炎や花粉症のために、鼻がムズムズしたり、鼻水がよく出て、それが気になって鼻を触ってしまうのです。
その場合は、耳鼻科で点鼻薬などの薬をもらうと改善されます。
特にアレルギーを持っている子は、ハウスダストやダニが原因で鼻炎になりやすいです。
気になる人は、一度耳鼻科で診てもらいましょう。
最後に
もともと、癖というのは治しにくいものですが、発達障害やグレーゾーンの子の鼻ほじりは、特性のこともあり、中々治しにくいです。
親の協力なしで治すことは難しいです。
焦らず応援する気持ちで、鼻ほじりを治すサポートをしてあげましょう。
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