子供の自家中毒をなんとかしたい!対処法や予防と我が家の体験談

子供が突然元気がなくなり、吐いてグッタリすると、心配ですよね。

風邪かな?と食中毒??と思い、病院に行って言われたのが「自家中毒」。

「自家中毒」って一体なんでしょうか?

「自家中毒」は、治るのでしょうか?

「自家中毒」にはどう対処すれば良いのでしょうか?

今回は、「自家中毒」について紹介します。

また、我が子も「自家中毒」になったことがあるので、その体験談も合わせて紹介したいと思います。

1 自家中毒とは

自家中毒というのは、周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症・ケトン性低血糖症とも呼ばれます。

自家中毒は、風邪やストレスが引き金となって起こります。

顔色が悪くなり、元気がなくなり、何度も吐き気を訴えたり、吐くことを繰り返します。

自家中毒になる子供というのは、「やせ型で繊細な神経質な子」が多いです。

嘔吐があるので、自家中毒と分からず、胃腸炎や食中毒と間違えることもあります。

自家中毒を発症する年齢は、3歳~12歳までと言われています。

発症のピークの年齢は、5,6歳です。

自家中毒が起こる仕組みですが、私たちは、食べ物から取り入れた糖質をエネルギーとしています。

しかし、何らかの事情でブドウ糖が不足すると、体内の脂肪を燃焼させて使います。

脂肪を燃焼させた時にでるのが、「ケトン体」です。

「ケトン体」が血液中に溜まると、吐き気がおこり、嘔吐します。

子供は、まだ自律神経も安定していないこともあり、特に未熟な消化器系に症状が現れ、自家中毒症状となることが多いようです。

成長とともに改善し、長くても12歳頃には自家中毒の症状が治まることが多いです。

ただ、自律神経に関係していることもあり、自家中毒から片頭痛に移行する場合もあります。

遺伝性も関係があると言われています。

そのため、自家中毒の子供の親で片頭痛を持っていることは多いです。

2 自家中毒の対処法

元気がなくなり、何度も嘔吐を繰り返す場合は、小児科を受診しましょう。

もし、食べたり飲んだりできない状態でしたら、点滴でブドウ糖や水分の補給をしてもらうと良くなることが多いです。

少しでも食べたり飲んだりできる場合は、経口補水液や砂糖水やブドウ糖、リンゴジュースなど糖分を取るようにして、糖分と水分を体内に入れてあげると、症状が良くなります。

嘔吐がある場合、一度にたくさんの量を飲んだり食べたりすると、消化器を刺激してすぐに吐き戻してしまいます。

目安としては、まずは15分毎に1口食べたり飲んだりします。

少しづつ試し、嘔吐しないようなら、量を増やしていきます。

もし、飲むこともできないようでしたら、飴をなめるかラムネ上のブドウ糖を口に含むなどもおすすめです。

3 自家中毒の予防

1 空腹に気を付ける

自家中毒は、糖分が不足すると発症しやすいので、普段から長時間の空腹には気を付けましょう。

長時間、空腹が続くようなら、飴をなめたりラムネを食べるなど糖分の補充をしてあげましょう。

また、朝ごはんは必ず食べるようにして、エネルギー不足にならないようにしましょう。

2 体力をつける

体力をつけることも大切です。

自家中毒の子供は、やせ型の子が多いです。

しっかり体力と筋力がつけば、症状も出にくくなります。

思い切り体を動かす機会を作り、体力づくりをしましょう。

3 ストレス対策する

自家中毒の引き金の1つに、ストレスがあります。

敏感で神経質な子供は、ストレスを内に溜めやすいです。

子供の話をよく聞いてあげたり、しんどそうな時は、ゆったりラックスして過ごす時間を作ってあげるなどして、ストレスがたまりすぎないように気を付けてあげます。

子供自身のストレス対策も大切ですが、親自身のストレス対策もしましょう。

親がストレスいっぱいで余裕がないと、敏感で神経質な子供は、親のストレスを感じ取ってストレスを受けます。

親自身も自分の気持ちや体を大切にしてあげることは、子供のストレス対策と同じくらい大事なことです。

4 【自家中毒】我が家の体験談

我が子も自家中毒になりました。

我が子は、やせ型で発達障害がある敏感で神経質な特性を持つ子供です。

「やせ型で敏感で神経質な子供」という自家中毒になりやすい典型です。

最初に発症したのは、年少の頃でした。

きっかけは、風邪での高熱。

普段は食欲旺盛な子供で、常に「お腹すいたー」と言って、食べている子供です。

しかし、風邪をひいて熱が出ると、普段の姿が信じられないくらい1口も口にできず、食べたり飲んだりできない状態になりました。

ぐったりし、気持ち悪いといって、一切口にしません。

病院に行って診察を受けて、検査をすると脱水症状が出てケトン体の数値も高いです。

何も口にできず、薬も吐き戻すため、年少、年中、年長の時は、風邪をひいて熱が出たら、すぐに脱水症状が起こり、点滴するのが定番になっていました。

病院の先生からは、やせている子で自家中毒になる子は多いから、またなるかもしれないから気を付けてあげてねと言われていました。

小学校に入り、体力もついたため、しばらくは風邪をひいてもひどくなることはなく、熱が出るまでにはならないので、自家中毒の症状も出ず、安心していました。

しかし、小学2年生の時に、冬に風邪をひいて気持ち悪くなり一度嘔吐したことがきっかけで、「吐いたらどうしよう」という不安が出るようになりました。

そのため、少しでも気持ち悪いと思ったら「吐いたらどうしよう」「吐いたらどうしよう」となり、余計に気持ち悪いような感じになるという悪循環になってしまいました。

あまりに気持ち悪いというので、病院に行くと、軽いお腹の風邪や軽い胃腸炎かもと診断されました。

でも、下痢をすることもなく、症状は吐き気があるだけで、吐くことはあってのつばのみという感じでした。

そして、家に帰って薬を飲むと、しばらくするとあの吐き気はどうした???というくらい元気になるのです。

そんな状態が3度続き、ようやく私自身が「これは心因性の自家中毒化かもしれない」と思いました。

我が子は、不安が強いです。

そのため、「吐いた」経験が不安を呼び、それが引き金になって自家中毒症状を起こしたようです。

でも、心因性なので、病院に行き、薬をもらって飲めば、大丈夫だと思え、症状が出なくなったようです。

自家中毒のきっかけに、我が子は消化器系が少し弱いというのもあるのかもしれません。

このことが分かってから、対応を変えました。

我が子は、「吐くこと」を怖がるので、ちょっと気持ち悪いなぁと思ったら「吐いたらどうしよう」と言います。

そんな時は、「吐くのは体が必要だから。吐いても大丈夫。大丈夫。」とできるだけ安心させるようにしています。

そうすると、少し落ち着くので、症状が進みません。

私たち全て、ストレスを抱えると、必ず何かに現れます。

それは、頭痛かもしれないし、腹痛かもしれないし、下痢かもしれないし、便秘かもしれません。

感情の大爆発として出すかもしれません。

何らかの形でストレスは現れます。

我が子は、気持ち悪いという症状で出るのだなぁと思い、あまり気に病まないようにしています。

親も不安になれば、子供はもっと不安になってしまい、症状が悪化するので気を付けています。

また、ある程度大きくなれば、ストレスコントロールを学ぶ必要があると思っています。

自家中毒がストレスや心因性で起こっている場合は、ストレスも含め、「自分と上手く付き合う方法」を学ぶことが大切だと思います。

最後に

自家中毒の症状は、ひどい場合は入院することもあるため、親としてはどうしても心配しやすいです。

でも、必ず治ります。

親の心配や不安は敏感で神経質な子供に伝わります。

親が気楽な気持ちでいられるようにしたいですね。

 

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