水泳は発達障害の子供にとって、すごくおすすめです。
いろいろな習い事がありますが、その中でも水泳は発達障害の子にとって良いことがたくさんあります。
その理由と、水が怖くて泳げない子供でも泳げるようになる方法を紹介しますね。
目次
1 水泳が発達障害の子におすすめな理由 その1
・体と脳の発達に良い
水泳は、水の抵抗力があるので、低緊張の子供にも適度な刺激で筋力がつきやすいです。
また、サッカーや野球、テニスなどのスポーツと違い、水泳は右と左の両方を同じだけ使わなければいけません。
両方を同じ力で同じように使えないと、まっすぐに泳ぐことができません。
そのため、自分自身で左右差の偏りが分かり、訂正もしやすく、コントロールできるようになります。
そうして左右をバランスよく使うことができるので、背筋と腹筋もバランスよく鍛えることができますし、苦手なバランス感覚を体でつかむことができるようになります。
赤ちゃんの時は、左右同じように使って体と作っていく時期ですが、発達障害の子供は、その時期に十分に体を使っていないことが多いです。
そのために、体の基礎がまだ作られていない状態にあります。
それが原因で、姿勢保持が苦手だったり、低緊張だったり、体の使い方がうまくできません。
水泳は全身を左右ともバランスよく動かすので、発達障害の子供が不足している動きを経験することができます。
これは、発達障害の子供にとって、とても大きなメリットです。
また、そうやって全身をバランスよく動かすことで、脳も刺激されるので、脳の発達にも役立ちます。
水泳は、体と脳の発達にとても良いです。
2 水泳が発達障害の子におすすめな理由 その2
・緊張が取れてリラックスできるようになる
発達障害の子供は不安も強く、体の使い方もうまくできないこともあり、リラックスすることが苦手です。
体の力を緩めることが中々できません。
でも、水泳をすると、浮くためには体の力を抜くことを覚えなくてはいけません。
最初はなかなか浮くことができないかもしれませんが、一度浮くことができるようになると、力を抜く感覚が分かります。
そうすると、「リラックスする」ということが感覚的に分かるようになります。
私の子供も、最初はがちがちに力が入っている状態なので、全く浮くことができませんでした。
でも、浮くことができるようになると、それまで緊張が抜けず、寝ることが苦手だったのですが、なんと電車の中でも眠ることができるようになりました。
緊張が取れない状態は心身ともにしんどい状態から、リラックスして休憩できるようになれて、本当に良かった。と思っています。
これも、水泳の効果です。
リラックスが苦手で、体に力が入って緊張しがちな発達障害の子供に、水泳は大きな助けになります。
3 水泳が発達障害の子におすすめな理由 その3
・マイペースに長く続けることができる
水泳は野球やサッカー、バスケットなどのチームスポーツ、集団競技ではなく個人競技です。
発達障害の子供は、相手のこと、周りのことを見て考えながら、臨機応変に動かなければいけないチームプレイが苦手です。
水泳は個人競技で、自分のペースでやることができるので、マイペースにやりたい発達障害の子供にとても向いています。
また、水泳は、相手を必要としないので、大人になっても自分のペースで続けることができるスポーツです。
だから、趣味としてや余暇の過ごし方としても最適で、大人になってもずっと楽しむことができます。
発達障害の子供は、自由な時間が苦手です。
自由な時間に何をすれば良いのかわからず、もてあましてしまう子も多いです。
これは、子供だけでなく大人の発達障害の場合もそうですし、大人になればなるほど困ります。
水泳が趣味となれば、苦手な余暇も楽しく健康的に過ごすことができ、一生涯役立ちます。
4 水が怖い子が泳げるようになる方法
水泳が発達障害の子供に良いとはいえ、水が怖くて泳げるようにならない、水泳を嫌がる場合、困りますよね。
その場合、おすすめなのはスポーツの家庭教師でマンツーマンレッスンです。
私の発達障害の子供も、水が怖くて苦手な子でした。
最初は通常のスイミングに通っていました。
友達がスイミングに行くことを知り、友達がいるなら抵抗は少ないかもと考えました。
そして、「行ってみる?」と子供に聞いたら「行く」と言ったので、これはチャンスだと思い、スイミングに行き始めました。
それから1年通いましたが、全く泳げるようになりませんでした。
といいますか、水に浮けるようにすらなりませんでした(汗)
スイミングスクールの集団の中での練習では、不安が高く、落ち着くことができず、集中できず、水への恐怖心を最後まで取ることができませんでした。
もう我が子には水泳は難しいかな・・・と思っていた時、たまたま児童デイサービスでマンツーマン所を利用することになりました。
すると、マンツーマンの環境では、いつもと様子が違う子供を目の当たりにしたのです。
家ではない場所なのに、本当に伸び伸びした表情と行動を取るのです。
マンツーマンの環境だと、不安が少ないので、落ち着くことができ、集中もできていました。
それで、料金は高いのですが、スポーツの家庭教師を利用したのです。
すると、驚きました。
1年間通ったのに、水に浮くことすらできなかった子が、最初の1時間のレッスン中に浮くことができるようになったのです。
発達障害の子供は環境設定が大切とよく言われますが、本当に子供にあった環境、安心できる環境でこれほど変わるのだと実感した瞬間です。
また、マンツーマンのレッスンは通常のスイミングスクールと違い、個人に合わせて指導するので、丁寧ですし、上達も早いです。
それに、通常のスイミングスクールですと、人数がいるので待ち時間が結構あり、実際泳ぐ時間は少ないですが、スポーツの家庭教師ですと、1人なので待ち時間がないので、泳ぐ時間も多いです。
だから、料金もトータルすればそれほど高いものでもありません。
また、最初だけマンツーマンレッスンにするという方法も良いです。
マンツーマンレッスンで水の怖さがなくなり、水の楽しさを知れば、ずっとマンツーマンレッスンを受けなくても、通常のスイミングスクールに切り替えても大丈夫な状態になるからです。
水が怖い子は水の楽しさを知りません。
マンツーマンレッスンで子供に合わせたやり方で水泳を習うと、安心できて、水の中が怖くなくなり、嬉しくなり、水が楽しくなります。
水が怖くて泳げない子に、まずは水の楽しさを知るきっかけ作りに、スポーツの家庭教師でのマンツーマンレッスンはおすすめですよ。
スポーツ(水泳)の家庭教師がどんな感じなのか知りたい人は、こちらの記事をお読みください。
水が怖い発達障害の子供、水泳の家庭教師を受けたら・・・最後に
発達障害の子供は感覚過敏の子が多いため、プールの匂いや地面のヌルヌルが耐えられず、でどうしてもだめな場合もあります。
その時は無理しないで下さいね。
今は無理でも、成長やストレスの軽減で感覚過敏が良くなることも多いです。
焦らず様子を見てチャレンジしてみてくださいね。
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