「とにかくさけんでにげるんだ」あらすじや感想|子供の性被害防止に

子供に絶対に合って欲しくないものの1つに「性被害」があります。

「性被害」は一生の心の傷となり、人生に大きな影響をおよぼします。

子供が大きくなっていくと、一人で行動することが多くなり、自分の身は自分で守っていかなければなりません。

困った時にどうすれば良いのか、知らなかったら自分の身を守る行動を取れなくなります。

もし性犯罪に巻き込まれそうになっても、どうすれば良いのか分からなければ、逃げることができません。

「性被害」に合わないために、もしもの時にどうすれば良いのかを知るのにピッタリな本があります。

「とにかくさけんでにげるんだ」という絵本です。

カナダの小学校で、性教育の副読本としても使われている絵本の日本語版「とにかくさけんでにげるんだ」という絵本を紹介します。

1 「とにかくさけんでにげるんだ」のあらすじ


・デパートお母さんと買い物の途中で迷子になった。どうしよう?

・公園で遊んでいると知らない人が近づいてきた。どうしよう?

・マンションでイヤな気持ちがする顔見知りのおじさんに話かけられ、体をさわられた。どうしよう?

・旅行先のホテルで知らない人が話しかけてきて、部屋に連れ込まれそうになった。どうしよう?

・テレビで小さな男の子が行方不明というニュースを見た。悪い人から身を守るには、どうしよう?

・親戚のおじさんの家で、性被害にあった。どうしよう?

と6つのエピソードがあります。

そこで具体的な対処法が書かれています。

そしてあとがきには、保護者向けに役立つ情報があります。

性被害から身を守るための方法ともし万が一性被害にあった時にやることが書かれています。

2 「とにかくさけんでにげるんだ」は何歳から?

対象年齢は、3歳から5歳となっていますが、6歳以降の小学生も十分読むことができます。

ページ数は、32ページで、文字数も多いです。

小学生ならば、1人でも読むことができますが、3歳から5歳の幼児さんが1人で読むのは難しいです。

親が読んであげましょう。

また、子供が小学生だとしても、親子で一緒に読むのがおすすめです。

というのも、この本は読んでから親子で話し合いをすることが大切なのです。

読みっぱなしではなく、親子でこういう時はどうしよう?と性被害にあわないための知恵を出し合い、親子で共有します。

そうすれば、性被害に巻き込まれた時や性被害にあいそうになった時、その他の大きな事件にあった時に子供自身が1人で抱えるのではなく、親に相談してくれるようになります。

この本「とにかくさけんでにげるんだ」のあとがきにも書いてありましたが、性被害について親と話ができる子供は、被害にあいにくく、自分を守れる子供になるのです。

3 「とにかくさけんでにげるんだ」の感想

この本「とにかくさけんでにげるんだ」を知ったのは、子供が思春期に入る前に何か性教育が必要だと考えていた時でした。

性教育に役立つ本を探していた時に見つけたのがきっかけです。

この本は、6つのエピソードからなっていますが、どれも具体的ですし、絵があるので子供もイメージしやすかったです。

私の子供は怖がりなので、あまり恐怖心を与えると、世の中怖い人ばっかりで危険!と、心配でたまらなくなってしまうのですが、6つめの「テレビのニュースで」のエピソードで、その点もフォローしてあったので、子供も安心でき良かったです。

また、最後のエピソード「しんせきのおじさんの家で」は、衝撃的ではありましたが、実際、友人、同僚、身内などの顔見知りからの性的虐待や性暴力というのは、多いです。

あってほしくないものですが、実際現実に起こりうるものなので、そのことを取り上げられているのは、とても良かったです。

また、「ママはあなたの味方だよ」というメッセージが込められているのも良かったです。

子供自身がママから大事に思われているからこそ、相談もできるし、自分の身を大切にし、身を守ることができるようになります。

この本をきっかけに、なかなか普段伝えにくいことも、話すことができました。

4 性被害から守るために、性教育におすすめの本

こちらの本もおすすめです。

 

この本のあらすじや内容を知りたい人はこちらもお読みください。

「いいタッチわるいタッチ」内容やあらすじと感想|子供の性被害防止に!

 

5 最後に

子どもの性被害は多く、女の子だけでなく男の子も被害にあうことがあります。

知識がなければ、実際性被害にあいそうになった時に適切な行動が取れません。

また、「黙っていろ」と脅されたら、親にも誰にも相談できず、1人で抱え込んで苦しむかもしれません。

親子で絵本をきっかけに知識を得て、何かあれば親に報告や相談できるようにしたいですね。

 

 

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