子供は小さいと善悪の区別がつきません。
良いこと悪いことを学習して分かっていきます。
知らないと分からない。分からないからそれほど悪いことだと思わず被害にあってしまう・・・
子供の性被害は、知っていれば避けられることも多いです。
一般的に性教育は小学4年生の時に授業でありますが、それより小さな子供でも性被害にあうことはあります。
子供に性教育をするのはためらいがちですが、性被害の防止にはなるべく早く性教育をした方が、絶対に良いです。
子供に教える時に役立つのが絵本です。
「いいタッチわるいタッチ」は、おすすめです。
「いいタッチわるいタッチ」のあらすじや感想を紹介します。
目次
1 「いいタッチわるいタッチ」の内容
プールに行った3人の子供たちが、お母さんからプライベートゾーン(口と水着でかくれる場所)のこと、人を大事に思う気持ち、愛する気持ち、温かい気持ちの「いいタッチ」と人を大事に思わない、心と体を踏みにじる「わるいタッチ」のこと、もし「わるいタッチ」をされた時にはどうすれば良いのかを教えられます。
ページ数は32ページ。
絵は動物の絵で、小さな子供でも読みやすいです。
最後のあとがきでは、親に向けて「子供への性的虐待の事実」や「被害を予防するための方法」「プライベートゾーンの大切さ」「加害者はどんな人か」「加害者はてなずける」「もしも被害にあった時は」「性被害を見分ける8つの質問」「8つの質問への答え」について書かれています。
2 「いいタッチわるいタッチ」のあらすじ
双子の兄弟のアミとランは友達のニキちゃんに誘われて、一緒にプールに行きます。
その時に、ニキちゃんのママから「いいタッチとわるいタッチ」について教えてもらいます。
口と水着で隠れる場所は大切な場所で、触っていいのは自分だけ。
誰かが口と水着で隠れる場所を触ってきたら、それは「わるいタッチ」
「わるいタッチ」の対処法は、「すぐ逃げる」「誰かにすぐ話す」
「わるいタッチ」には「いやだ」と言って良い。
「いいタッチ」は、おかあさんのだっこやおとうさんのおんぶなど温かくて安心する。
「いいタッチ」は、あなたのことを大事に思っている。
「わるいタッチ」は、あなたのことを大事に思っていない。
自分の心も体も自分のもの。
3 「いいタッチわるいタッチ」の感想
この本は、子供に性教育、性被害に会わないための対策で、何か良い方法はないかなぁと探していた時に見つけました。
登場人物が動物になっているので、親子で一緒に読んでも気まずいことは全くなく、読みやすいです。
プライベートゾーンのことを、口と水着でかくれる場所と教えているのですが、子供にもとても分かりやすいですし、親としても説明しやすいです。
また、気持ちのことも取り上げられているので、感覚からの判断力もつけられるように考えられているのがとても良かったです。
わるいタッチは「いたい こわい はらがたつ くやしい」、いいタッチは「きもちいい、うれしい、あったかい、ほっとする」と具体的に書かれているので、子供も理解しやすかったです。
最後の「じぶんのこころは じぶんのもの じぶんのからだは じぶんのもの」と自分の心と体を大事にすることが込められており、これが性被害を問わず、いじめなど被害にあわないための根本となるものなので、それが子供にしっかり伝わって欲しいと思いました。
また、巻末のあとがきで親のために解説があるのですが、知らない性被害の実態があり、勉強になりました。
そして、性被害の予防のためにしておくことがとても参考になりました。
「いいタッチわるいタッチ」は、絵も文もとても読みやすく、親子で学べる良い本でした。
4 性被害の予防に、性教育におすすめの本
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この本のあらすじや感想を知りたい人はこちらもお読みください。
「とにかくさけんでにげるんだ」あらすじや感想|子供の性被害防止に
最後に
今は昔と違いインターネットがあるので、子供は知らないうちにいろんな知識を付けていきます。
ネットからの情報ですと、正しい知識とは限りません。
性に関することは特に、心と体に大きな影響を与えるので、親が早めに正しい情報を伝えてあげたいですね。
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