参観や運動会などの行事では、学校で過ごす子供の姿を見ることができますね。
でも、その時に発達障害の我が子がクラスで浮いてるように見えると親としてはとても気になりますよね。
そんな時にどうすれば良いのかについて紹介します。
目次
1 まずは、子供の様子をよーく観察
最近の子供の様子はどうですか?
まずは子供の顔を見てください。目に力が入っていますか?顔色はどうですか?口元はこわばっていませんか?
子供の感情を観察してみて下さい。イライラしていませんか?急に怒り出したり、泣き出したり、かんしゃくを起こしたりしていませんか?
子供の口調や声の大きさを観察してみて下さい。きつい言い方をしていませんか。声に張りがありますか。
まずは、子供の観察をして、以前と比べてどうなのかを確認してみましょう。
次に、子供に学校の様子・友達関係について聞いてみましょう。
漠然とした質問は、発達障害の子供はどう答えれば良いのか分からないので、はっきり分かりやすく聞くと良いですよ。
例えば、「学校で休み時間何をしたの?」
「休み時間に何をして遊ぶのが好き?」
「休み時間に何をするのが嫌い?」
何をしたのか忘れて思い出せない様子でしたら、読書?おえかき?外遊び?図書室?おにごっこ?と具体的な選択肢を示してあげましょう。
そして、友達やクラスメイトについて、
「〇〇さんと遊ぶことある?」
「何遊びをするの?」
「困ったことはない?」
など聞いて見てください。
言葉で説明するのが苦手だったり、面倒に思う子でしたら、紙に書いてアンケートのようにチェックするだけにしてあげるのも良いですよ。
我が家では、毎日「振り返り」と呼ぶシートを作り、帰宅後に書いてもらっています。
アンケートのような形にしておくと、書く量も少なく、自分のペースで書けるので、たいていはスムーズに書いてくれます。
日ごろの様子が分かったら、子供に友達についてどう思っているのかを聞いてください。
友達と遊びたいのか、友達がいなくても特に気にしていないのか。
子供自身がどう思っているかによって、親がしてあげることも変わりますよ。
2 発達障害の子供が友達が欲しい場合
子供が友達が欲しいのにできない場合、まず先生に学校での様子を聞きましょう。
友達が欲しいのにできないのは、もしかすると、一方的にしゃべっているからかもしれません。
友達が話しかけたのに無表情で一言しか答えていないからかもしれません。
悪気はないのかもしれませんが、声のボリュームが大きかったり、すぐにボディタッチをするからかもしれません。
間違っても謝らず、言い訳ばかりで自分が悪くないと主張ばかりするからかもしれません。
少しのことで泣いてしまうからかもしれません。
学校でどんな様子なのか、友達やクラスメイトはどんな風に思っていそうかを先生に聞きましょう。
親が気になることは、具体的に聞くことをおすすめします。
学校の先生はとても忙しいので、クラスで授業の妨害行為や友達とのトラブルといった大きな出来事がなければ、あまり重要視しない傾向があります。
だから、できるだけ具体的に聞くのがポイントです。
そうして、先生から学校の様子を聞けば、友達ができない大きな原因や発達障害の子供が分かっていないことが何なのかが分かります。
子供に分かっていないことを1つ1つ丁寧に教えていきましょう。
3 友達ができるために教えると良い3つのこと
1 自分と人との違いを知る
発達障害の子供は、他人の気持ちや考えを分かることが苦手です。
また、こだわりが強く、ルールに厳密だったり感覚が過敏だったりするために、クラスメイトとは違う感じ方や考えを強く持っていることが多く、そのせいで他人とうまく噛み合わなかったり、通じなかったりします。
だから、まず子供自身の性格や考え方、感じ方の特徴を教えてあげてください。
そして、人はそれぞれ違い、自分と同じ考え方や感じ方をしないことを教えてあげましょう。
2 人の表情や気持ちの学習
発達障害の子供は、人の気持ちや表情を読み取るのが苦手です。
そもそも、人についてそれほど関心がないので、定型発達の子供と比べて学ぶ機会も少ないです。
だから、「うれしい」「怒っている」「悲しんでいる」「しょんぼりしている」「おどろいている」などの顔を書いた絵や写真を使い、表情から気持ちを読み取る練習をしましょう。
そして、人の気持ちを絵本やマンガやアニメ、ドラマなどを一緒に見ながら登場人物の気持ちを解説してあげましょう。
解説なしで見ていると、登場人物の気持ちについては想像できなかったり関心がないために、考えることなくスルーして見ていることが多いです。
でも、解説してあげることで、人にはいろいろな気持ちがあることに気付いていきます。
3 人との付き合い方のルールの学習
発達障害の子供は、人との距離感がおかしかったり、会話のスキルが身についていないことが多いです。
そのせいで、人を不快にさせたり勘違いされたりすることが多いです。
家族、友達、先生、近所の人、知らない人との距離感の違い、お礼やあいさつ、会話のルール、人の話を聞くときのやり方、仲直りの仕方など、どうするのか何と言うのかを具体的に教えてあげましょう。
そして、家で家族で練習しましょう。
4 発達障害の子供が友達を特に欲しがっていない場合
いろいろ書きましたが、そもそも子供が友達を特に欲しがっていない場合もありますよね。
そんな場合は、友達を作ることをすすめず、見守ってあげてください。
1人で過ごす力も大切です。
本人が気にしていないのなら、「1人で行動できる」ということを認めてあげましょう。
「1人で行動できる」というのは自立した行動です。
それができるのは、子供の長所でもあるので、子供自身が友達を欲しがらない間は見守って大丈夫です。
ただ、友達がいない場合、クラスでグループを作らなければいけない時に困ります。
その時は、事前に先生にグループ分けで配慮してもらえるようにお願いしておくと安心ですよ。
最後に
上で書いた「3 友達ができるために教えると良い3つのこと」は、友達に限らず人との付き合いで大切なことです。
だから、もし子供が「友達はいらない」と言っていても、3つの「自分と人との違いを知る」「人の表情や気持ちの学習」「人との付き合い方のルールの学習」はゆっくりでも良いのでやっていって下さいね。
おまけ
ソーシャルスキルトレーニングに、このDVDが役立ちました。
ちょっとお値段は高いのですが、発達障害の子供向けのソーシャルスキルトレーニング教材って本ではあるのですが、DVDは他にはなかったので、思い切って買いました。
DVDなので、付けるだけですぐにソーシャルスキルを学べるので良かったです。
忙しい毎日に役立っています。
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