「いろんな音を拾いすぎてしんどい」
「人の声が聞きにくい」
「音が辛くて外出がしんどい」
「デジタル耳栓はどうなの?」
こういった悩みにお答えします。
・本記事の内容
・デジタル耳栓についてとメリット・デメリット
・おすすめのデジタル耳栓と比較
発達障害で聴覚過敏があると、しんどいですよね。
程度によりますが、ひどいと頭痛や吐き気を感じることもあります。
そこまでひどくなくても、いろんな音を拾ってしまうので、騒がしい場所では人の声が聞こえにくかったり、聞き返すことが多くてイヤな顔をされたり誤解されてしまいます。
また、集中したくても音が気になって集中できなかったり、外出したら音が溢れているので、ぐったり疲れたりなど、生活に不便を感じることが多いですよね。
発達障害の子供の場合、学校で先生の話が聞き取れなくて困ってしまうことも多いです。
また、外出してもひどく疲れて癇癪を起してしまい、家族で困ってしまうこともあります。
そういった悩みにも、デジタル耳栓があれば改善されるかもしれません。
全員の発達障害に合うわけではありませんが、合う人(子)には魔法のツールとも言えるデジタル耳栓について紹介していきます。
目次
1 デジタル耳栓とは
デジタル耳栓とは、イヤホンに内蔵されている小型のマイクロホンで、周りの環境騒音を集め、その環境騒音と反対の音を出すことでお互いの音を打ち消します。
この仕組みにより、環境騒音を低減します。
環境騒音というのは、車やバス、飛行機などの乗り物内での騒音やエアコンの空調音、冷蔵庫のモーター音、カフェやオフィスの機械音など、主に300Hz以下の騒音(低周波)のことです。
こういった環境騒音を聞こえなくする一方で、安全面や緊急時のことを考えて、人の声の周波数はカットしないようになっています。
だから、耳栓やイヤーマフのように全体的に音が聞こえなくなるのではないので、人との会話に支障はありません。
むしろ、人の声はクリアに聞こえるため、聞こえにくかった声も聞き取りやすくなり、会話もスムーズにできるようになります。
2 デジタル耳栓のメリット
デジタル耳栓のメリットは、5つあります。
- 集中できる
- 外出で疲れなくなる
- 人の声が聞き取りやすくて会話がしやすくなる
- 持ち運びが楽
- イヤーマフやヘッドフォンと違い、締め付けがない
1 集中できる
雑音や騒音が軽減されます。
人にもよりますが、デジタル耳栓を付けるとあまりの静けさにビックリするほどです。
気になる音がなくなるので、注意がそれることがなくなり、とても集中できます。
勉強や仕事、読書をする時も集中できるので、どんどんはかどります。
2 外出で疲れなくなる
聴覚過敏がある発達障害の子(人)にとっては、外出はストレスがかかるものです。
外は音にあふれています。
特に人込みは最悪です。
でも、デジタル耳栓をつけていると、街中のザワザワした雑音や騒音が軽減されるので、とても楽になります。
音の過剰な刺激が入らなくなるので、楽になり疲れ具合が大きく変わってきます。
3 人の声が聞き取りやすくて会話がしやすくなる
デジタル耳栓では、雑音や騒音を軽減してくれますが、人の声はしっかり聞き取ることができます。
人によっては、人の声も角が取れたマイルドな感じに聞こえるようでとても聞き取りやすくなります。
また、雑音や騒音があまり聞こえなくなるので、声に集中することができるので、より話している内容が頭に入ってきます。
そのおかげで、人との会話もスムーズにできるようになります。
4 持ち運びが楽
デジタル耳栓は、イヤーマフやヘッドフォンなどと違い、とてもコンパクトです。
イヤーマフやヘッドフォンは大きいので、持ち運ぶのも荷物になり面倒です。
しかし、デジタル耳栓は小さいので邪魔にならないため、持ち運びにもとても便利です。
そのため、外出先や学校でも使いやすいです。
5 イヤーマフやヘッドフォンと違い、締め付けがない
デジタル耳栓は、耳の中に入れるため、イヤーマフやヘッドフォンとは異なり、圧迫感や頭部の締め付けがありません。
3 デジタル耳栓のデメリット
かなりメリットが大きいデジタル耳栓ではありますが、やはりデメリットもあります。
デメリットは2つあります。
- 突発音や大きな音には弱い
- 全く雑音や騒音がなくなるわけではない
1 突発音や大きな音には弱い
突発的な音、例えば物が落ちた音やぶつかった音があった場合、音はある程度小さくはなりますが聞こえます。
また、大きな音も小さくはなりますが、聞こえます。
ただ、大きさは軽減はされるのでデジタル耳栓をしているのとしていないのとでは、かなり違う感じになります。
2 全く雑音や騒音がなくなるわけではない
デジタル耳栓では、全く雑音や騒音が聞こえなくなるわけではありません。
低い周波数であることが多い環境音は軽減しますが、高い周波数の音は聞こえます。
高い周波数の音が聞こえるようになっているおかげで、人の声は聞こえるようになっています。
完全に音を聞こえないようにしたい場合は、デジタル耳栓は向きません。
その場合は、耳栓+イヤーマフで対応する方がおすすめです。
使い分けするのも良いですよ。
人との会話をする機会や話を聞く機会があるのならば、完全に音を遮断してしまうとコミュニケーションに支障がでてしまうので、その時は「デジタル耳栓」で。
人と関わらず1人で集中したい時は、「耳栓+イヤーマフ」と使い分けるとさらに生活しやすくなりますよ。
4 おすすめのデジタル耳栓2つ
おすすめのデジタル耳栓は2つあります。
1 キングジムのデジタル耳栓MM1000
- 環境騒音のカット率は90%
- 電源は単4の乾電池
- アルカリ乾電池で連続使用時間は約100時間
- AC電源はありません。
- 重さは電池を抜いて33グラムと軽い
- コードは巻き取り式なので使いやすい。
- 色は白色でシンプル
- 付属のシリコンイヤーピースはXSサイズまであるので、子供も使用できる
2 キングジムのデジタル耳栓MM2000
こちらのデジタル耳栓は、上で紹介したデジタル耳栓がレベルアップして発売されたものです。
何がレベルアップしたかというと、
- 環境騒音のカット率が95%にアップ!
- 電源は電池でなく充電式に
- 充電してからの連続使用時間は、約50時間
- 重さもさらに軽くなり17グラムに
- 本体がケーブルと一体化になり、コードがなくなった
- 色は黒
- 付属のシリコンイヤーピースはXSサイズまであるので、子供も使える
最後に
デジタル耳栓は、
- 耳栓やイヤーマフがいまいちだった人
- 音の遮断はしても、人の声はしっかり聞きたい人
に特におすすめですよ。
では、デジタル耳栓についてまとめます。
デジタル耳栓の役割
必要な人の声は聞こえ、環境騒音だけをカット
デジタル耳栓の5つのメリット
- 集中できる
- 外出で疲れなくなる
- 人の声が聞き取りやすくて会話しやすくなる
- 持ち運びが楽
- イヤーマフやヘッドフォンと違い、頭部の締め付けがない
デジタル耳栓の2つのデメリット
- 突発音や大きな音には弱い
- 全く騒音や雑音がなくなるわけではない
※完全に音を遮断したい場合は、耳栓+イヤーマフがおすすめ
おすすめのデジタル耳栓
感覚過敏は、不安が高い時やストレスが高い時に特に強まります。
だから、感覚過敏の軽減には不安な要素やストレスをできる限り取り除くことも大切です。
また、感覚統合運動で脳の回路がつながってくると、感覚過敏も良くなる場合が多いです。
合わせて体づくりをしていくことも有用ですね。
デジタル耳栓は合う人(子)には、「魔法のツール」と思えるほど、生活面・勉強面・仕事面が改善されます。
聴覚過敏で辛くてしんどい状態ならば、試してみる価値がありますよ。
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