子育てしていると、他の子は簡単にできているのに我が子はできなかったり、年齢相応の成長をしていないように思うとアレっ?と、思いますよね。
なぜ我が子だけできないんだろう、なぜ他の子はできるんだろうと比べて、モヤモヤした気持ちになったりしますよね。
そこで相談して言われた言葉「様子を見ましょう」。
果たして、そのままにしていて良いのでしょうか?
今回は、「様子を見ましょう」の言葉の注意点とどうすれば良いのかを紹介します。
目次
1 うちの子、発達障害かしら?
同じような年齢の子供と遊ばせた時に感じる違和感。
アレ?あの子はもうこんなことができるんだ。
え?うちの子、そんなことしたことない。
え~~~!そんなことできるなんて、すごい!うちの子なんて・・・
そんな風に思うこと、ありますよね。
子供の成長は、個人差がある。
ということは、よく聞くことだけど、それにしても、うちの子、大丈夫?
なんだかモヤモヤして、どっと疲れますよね。
なんとなく心配になって、なんだか大丈夫か不安で、ママ友に話しても、
「子供の成長っていろいろだよ。大丈夫だよ。○○君は、これもできるじゃない。うちの子なんてまだ全然だよ」
なんて言われて、そうかぁ、個人差だよねぇとその場では思いつつ、また時間が経つとモヤモヤ・・・
やっぱりなんだか引っかかる。
ネットで発達のことを検索してみても、当てはまるものもあれば、当てはならないものもある。
ホッとするやら、でも、本当に大丈夫なのか、やっぱり気になる。
発達の相談をする前は、こんな風に思うことが多いです。
そうして、思い切って保健センターや教育センター、検診などで相談してみると、言われる言葉。
「様子を見ましょう」
「様子を見ましょう」という言葉に、発達障害の確定ではないことが分かり、なんとなくホッとするような気持になります。
でも、本当に様子を見ているだけで良いのでしょうか。
2 発達障害かどうかの様子を見た結果
発達障害ではないかもしれない、とりあえず様子を見ましょうと言われたし・・・
と思い、毎日をいつものように過ごす。
正直、様子を見ているだけでは、状態は変わりません。
様子を見ていても、変わらないので、やっぱり時間が経つと「うちの子、大丈夫?」と思ってしまいます。
かといって、どうすれば良いのか分からず、自分なりに試行錯誤するけど、上手くいかない。
そんな風になることが多いです。
心配になって、いろいろ頑張ってみるのに、上手くいかず、イライラしたり、モヤモヤしたり、どうすれば良いのか分からなくなってきます。
また、我が子が発達障害だと考えると、絶望的な気持ちになるので、発達障害でない証拠を探そうとします。
「大丈夫」と無理やり言い聞かせ、自分を安心させようともしてしまいます。
3 発達障害かもしれない「様子を見ましょう」は、放置しない!
発達障害かもしれない・・・子育てしていて感じる違和感は、当たります。
母親の勘というのは、本当にあなどれません。
ちゃんと感じ取っています。
発達障害といっても、実際はスペクトラム状になっています。
発達障害児と健常児の境目というのはありません。
虹のように、境目がはっきりしたものではなく、発達障害の状態はさまざまです。
健常児よりの発達障害もあれば、がっつり自閉が入っている場合もあります。
でも、少なくとも発達に違和感を感じた母の勘は当たっています。
少なく見積もっても、発達障害の傾向は持っていると思います。
正直、ショックだとは思いますが、発達障害の傾向があることに向き合って、理解し、対応を変えていかないと、状況はひどくなることはあっても、良くなることはありません。
発達障害(傾向も含む)の子育ては、一般的な子育ての方法が逆効果になることが多いです。
良かれと思ってやっていることが、逆に子供を苦しめているのかもしれないのです。
4 発達障害かもしれない「様子を見ましょう」の後にやること
「様子を見ましょう」と言われても、できればやっぱり気になるからと発達検査を受けたいことを言ってください。
発達検査というのは、認知や言語、社会性や運動などの度合いを調べる検査です。
発達検査を受けると、実際の年齢(生活年齢)と発達年齢の差異が分かりますし、それを知ることで、得意なことを苦手なことも知ることができます。
そうすると、何が原因で子供ができないのか、どういう特性を持っているのかを知ることができ、その上で、子供のためにどういう対応がベストなのかを知ることができます。
もし、発達の凸凹が大きく、日常生活で困難があるようならば、療育や児童発達支援、放課後等デイサービスを受けることになるかもしれません。
療育や児童発達支援や放課後等デイサービスでは、発達障害の特性に合った対応をしてくれるので、子供の得意を伸ばしたり、苦手に上手く取り組んだり、安心して人と関わって過ごすことができ、成長に大きく貢献してくれます。
もし、療育や児童発達支援、放課後等デイサービスを受けなくても、発達に多少凸凹があることが分かったのなら、一度発達障害の本を読むことをおすすめします。
発達障害のことを理解して子育てする方が、発達に多少の凸凹がある子供には適切な対応ができて、子供も自己肯定感が低くなりにくいです。
発達検査を受けたからと言って、発達障害の診断がされるわけではありません。
発達障害の診断ができるのは、医師のみで、発達検査は臨床心理士がするものだからです。
だから、まずは発達検査を受けて、子供のことを理解しましょう。
5 我が家の体験談
我が家では、入園前、大きな困り感はありませんでしたが、やはり違和感はありました。
他の子はできることができなかったり、他の子がすることをしなかったり。
なんとなく気になって、時々ネットで発達障害のことを調べていました。
でも、当てはまることもあれば当てはならないこともありますし、特に典型的な発達障害の行動はしなかったので、違うのかもしれない・・・と思っていました。
でも、やっぱり違和感があります。
それは、特に大勢の子供の中にいる時に大きく感じます。
それまでの検診では引っかからなかったのですが、3歳児検診の時に気になって、相談してみました。
でも、大丈夫、心配していることは、幼稚園に入って集団生活に慣れたらできるようになるから。
と言われました。
それから1か月経ち、やっぱり気になる・・・と思い、保健センターの発達相談に申し込みました。
そこで、相談し、子供も見てもらいましたが、「様子を見ましょう」と言われました。
その後、様子を見ること数か月。
幼稚園の集団生活に入ると、困り感が出ていきました。
そうしてようやく発達検査を受けることになったのです。
発達検査を受けた結果、発達に多少の遅れがあることが分かりました。
「ショック(泣)」と「やっぱり!」と、という気持ちになりました。
周りからは、ずっと、大丈夫と言われ続けていましたが、それでも消えない違和感。
母の勘は当たりました。
ただ、発達検査を受けただけでは、発達障害の診断をされないので、発達障害とは思わず、本当には理解しきれていませんでした。
その後、発達外来のある病院へ行き、発達障害の診断を受けました。
そこで初めて発達障害の本を読み、調べ、向き合って理解していきました。
我が子は、典型的な発達障害の行動をしません。
受動型なので、表には出ませんが、発達障害の特性はバッチリ持っています。
その特性からくる、目立たないけど、確実にあり、本人の困り感になっています。
「様子を見ましょう」の言葉のまま、そのままにしていれば、今の成長はなかったと思います。
最後に
小学校に入れば、支援につながっていない発達障害傾向にありそうな子供がクラスに数人います。
そういった子供は、よく分からず問題行動を起こしたり、うまく適応できず、周りもできない子や困った子扱いして、本人がとても大変そうです。
年齢が上がれば上がるほど、発達障害の特性からくる困り感は増え、二次障害になるリスクも大きくなります。
もしも、アレっ?うちの子・・・と思うのなら、様子を見ず、行動を起こしてほしいと思います。
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