発達障害の子供は、コミュニケーションが苦手なため、友達ができにくく、親としては心配になりますよね。
どうすれば友達ができるのか、親としてどうしてあげると良いのか、いろいろ考えますよね。
私は子供が幼稚園の時に、なんとか友達作りの手助けをしようとしたのですが、失敗しました。
子供のためにならなかったこともありました。
そんな私の発達障害の子供の友達作りの失敗を参考にして、反面教師として役立てて下さいね。
目次
1 私が子供に友達を作ってあげたいと思った理由
我が子が発達障害と診断されたのは、年中の時です。
幼稚園に入園した時は、3歳児検診はスルーされたのですが、ほかの子供との違いが気になり、希望して保健センターの心理相談で臨床心理士さんに相談している最中でした。
様子見の状態でした。
そしてその後、年少の途中で発達検査を受けることになりました。
そこで発達の遅れを指摘され、児童デイサービス(児童発達支援)をすすめられて利用を開始しました。
それから病院受診し・・・と幼稚園の年少の時は本当に慌ただしい1年でした。
一時は登園拒否も激しく、ストレスフルな毎日でした。
子供は、幼稚園で関われる友達は少しはいたのですが、幼稚園での集団生活で不安と緊張が強く、緘黙の症状が出ていました。
家で子供が幼稚園のことは話すことはありません。
先生から様子を聞いても、「来たら楽しそうにしていますよ」と言われますが、緘黙の症状があるのに、本当に楽しんでいるのか疑問です。
どんな思いで幼稚園で過ごしているのかと思うと、本当に辛く苦しかったです。
中々幼稚園に慣れることができず、強い不安と緊張の幼稚園生活。
仲の良い友達ができれば、緊張と不安の幼稚園生活も安心して過ごせるかもしれない・・・
そう思い、子供の友達作りの手助けをすることに決めたのです。
2 公園遊びとママ友グループ
幼稚園が終わった後、近くの公園で遊ぶ子が結構いました。
年少の時は、仕事をしていたので公園遊びに行くことはありませんでしたが、年中になって仕事を辞め、子供に友達を作るために公園に行くことにしました。
最初は子供は公園い行くことを嫌がっていました。
たくさん子供がいるの場所が苦手だったからです。
でも、少しずつ慣れないと、きっかけがないといつまで経っても友達ができない、と思い、時間や場所を調整し、少しづつ慣らしながら公園に行きました。
すでにグループはできていたのですが、幼稚園のお母さんにも積極的に話しかけ、少しずつ仲良くなり、週末も集まって遊ぶようになりました。
3 公園や週末に遊ぶ時はそれなりに遊ぶけど・・・
公園や週末に集まって遊ぶようになり、子供に友達ができたと最初は喜んでいました。
でも、子供や幼稚園の先生から聞いてみると、幼稚園ではその子たちと遊ぶことはあまりありませんでした。
公園や週末遊ぶのは、ただママたちが遊ぶ約束を取り付けて集まるから遊ぶだけで、本当はそれほど子供たち同士気が合っておらず、子供たち自らが遊びたい訳ではなかったのです。
それでも、遊んでいるうちに仲良くなるかも・・・と思う気持ちと、もうママ友のグループとの繋がりができ、誘われ、遊ぶことが当たり前のようになっていたこともあり、迷いながらもずるずる遊ぶことが続いていったのです。
結局、子供自身がが好きだなぁと思える仲良しの友達ができたのは、年長になってからでした。
公園で遊ぶメンバーではありません。
その子は、年長になってから入園してきた子でした。
小学校は別でしたし、そのママとは繋がりもなかったため、幼稚園だけの友達となりましたが、その子といるととても楽しかったと子供は言っていました。
ママ友グループとは小学校になっても続き、時々集まって遊んでいました。
いつも遊んでいましたし、同じ習い事をしていたこともあり、誘いを断ることができませんでした。
小学校に入ると、子供たちが遊んでいても、幼稚園のように親がいろいろ口出しするのではなく、自分たちで遊んでなさいという感じで子供に任せて遊ぶことが多くなりました。
すると、私の子供は、強く言えないため、「ぬいぐるみ取ってきて」「ペン取ってきて」と使われたり、オニごっこでオニばかりさせられるような、だんだんと対等ではない関係になってきてしまいました。
それで、もうダメだ!と思い、グループから離れました。
4 小学校では子供の友達作りのおぜん立てはしない
小学校では、幼稚園での反省をふまえ、子供のために私が遊ぶ約束を取り付けたりすることをやりませんでした。
ママ友とのつながりができると、断りにくくなってしまい、結局子供のためにならなくなってしまうことは、もう2度としたくないと思いました。
また、親が友達作りに介入すると、不自然で上下関係ができやすく、対等に遊びにくくなりやすいし、もし本当にお互いが気が合うのなら、興味を持っているのなら、友達になれるはずです。
無理に作った友達関係は、不自然な関係になりにくく、その経験を積み上げると、パターンを崩しにくい発達障害の子供の対人関係の壁になると思いました。
小学校では私はおぜん立てして約束を取り付けたりせず、子供に任せている状態です。
すると、子供は子供なりに友達を作りました。
5 私が発達障害の子供の友達作りのためにしていること
友達作りのために、私が介入し、おぜん立てしたり約束を取り付けたりしていませんが、全く手助けをしないわけではありません。
発達障害の子供は、ほっておいて自然に友達はできにくいです。
できても、相手の気持ちが分からなかったり、自分の思いを通しすぎたり、何と言っていいか分からなかったり、トラブルや困ったことが起きやすく、解決もどうすればよいのか分かりにくいです。
だから、子供に状況をシミュレーションして、「こういう時はこう言う」「こういう場合はこういう行動する」と細かく情報として伝えています。
また、相手の気持ちが分かりにくいので、「こういうシチュエーションではこう思うことが多い」ということを伝えたりしています。
会話や絵で説明することのありますし、特に良いのがテレビドラマや本を一緒に見たり読むことです。
1人で見たり読んだりしているだけでは、その背景の思いや考え、状況がよく分からないことが多いので、細かく解説して、対人関係の基礎的なことをインプットしていっています。
また、本棚には、「友達」についての本も何冊か置いています。
「読みなさい」とは一言も言っていませんが、学校生活を送っていると友達について気になることは出てくるようで、時々静かに読んでいます。
それ以外には、基本的に家に友達を誘っても良いと言っているので、時々子供が友達を誘って家で遊びます。
帰宅した後に、私が気付いた事、言い方や行動について子供に話します。
そうやって、友達関係、対人関係でどうすれば良いのか学び、役立てています。
最後に
幼稚園の時は、親主導でやりすぎてしまい、友達作りといいながら友達といえる関係を作ることができませんでした。
今思えば、幼稚園の年長ぐらいまでは、子供自身が「友達」をそれほど欲しがっていなかったと思います。
友達作りに頑張るよりも、しっかり私自身が子供と遊んであげれば良かったと思います。
親との遊びも、人との関わりを学ぶことができます。
発達障害の子供が友達がいないと、親としては心配ですが、私のように親主導で介入しすぎて手助けしすぎないようにしてください。
子供と話し合って、子供が何を望んでいるのかを知ってから、必要な手助けをしてあげて下さいね。
おまけ
ソーシャルスキルトレーニングに、このDVDが役立ちました。
ちょっとお値段は高いのですが、発達障害の子供向けのソーシャルスキルトレーニング教材って本ではあるのですが、DVDは他にはなかったので、思い切って買いました。
DVDなので、付けるだけですぐにソーシャルスキルを学べるので良かったです。
忙しい毎日に役立っています。
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