【体験談】子供への発達障害の告知!6才の時に告知した理由と伝え方

発達障害の子供を持つと、告知した方が良いのか、しない方が良いのか、するならいつどのようなタイミングで、なんと告知すれば良いのか、とても迷いますよね。

我が家では、6歳の年長の時に告知しました。

かなり早い時期での告知でした。

なぜ告知したのか、どのように告知したのか、我が家の体験を一例として参考にしてみて下さい。

1 告知した方が良いと思った3つの理由

理由1 人との違いや違和感に気付いた時に自分を責めて自己肯定感が下がるから

発達障害の子は、小学校に入り平均さを求められる集団生活に入っていくと、だんだん人との違いや違和感に気付き始めます。

しかも、その違いや違和感は良い意味でとらえるよりもネガティブにとらえることが多いです。

みんなのようにできない、人よりできない、と「なぜだか分からないけれど、できない自分、ダメな自分」と思い、自己肯定感がすごく下がります。

できない理由が分からないので、自分のせいだと責めてしまい、自信を失ってしまいます。

発達障害だから、人よりできないわけではありません。

凸凹で平均的ではない分、人よりできることもあります。

そのことに気付いてもらうために、自己理解をするために告知する方が良いと私は考えました。

理由2 発達障害のことを認める=自分を認めること、これを受け止めないと成長しにくくなるから

私は発達障害のことを認めることは、「自分」を認めることだと思っています。

我が家では、主人が子供ととてもよく似た特性を持っています。

仕事もしていますし一般社会で生きていけるので、病院に行っておらず、診断も受けていませんが、子供と同じ発達障害、もしくは傾向を持っていると思っています。

子供の発達障害のことが分かるまで、主人自身、自己肯定感が低く、自他の区別や境界があいまいで、自分のことが分からず、認知のゆがみもあり、ストレスがとても多くしんどい状態でした。

でも、子供の発達障害が分かったことがきっかけで、自分の発達障害に気付き、自分に向き合うことで、発達していき、大きく成長しましたし、今もまだ大きく成長している最中です。

主人の例も見ると、やはり発達障害であることを認めることは大切だと感じました。

根本が分からないと、対処ができません。

根本が分かり対処できるようになると自信もつきます。

そのため、自分が発達障害であることを知れば、自分に向き合え成長できると思っています。

理由3 支援級に入ることに決めたから

年長になり、小学校で通常級にするか支援級にするか迷った結果、支援級にすることに決めました。

支援級は、子供自身が発達障害のことを知らなくても入ることができます。

一般的には発達障害のことを告げずに支援級に入る子の方が多いです。

ただ、我が家では、子供は必ず他の子と違う支援級ということに疑問を持つと想像できました。

また、発達障害のことを抜いて支援級在籍の説明すると、おそらくちゃんと納得できず、モヤモヤを抱えて不安になります。

学校生活を安心して過ごしにくくなるだろうと思いました。

この3つの理由で、我が家では子供に発達障害のことを告知しようと思いました。

2 発達障害の告知の前に一番大切なこと!

子供に発達障害のことを告知する前に、実は一番大切なことがあります。

それは、親自身が発達障害のことをマイナスにとらえていない、ということです。

子供が発達障害で、育てにくく、ツライことも多いですよね。

手間も時間もお金もかかるし、大変なことが多いです。

そんな発達障害の子供の子育てでは、マイナスに感じることが多いですが、親が発達障害のことをマイナスに考えていると、子供は必ずマイナスに考えます。

マイナスなことを伝えられたら、誰だって受け止めたくありませんし、受け止めませんよね。

だから、親が発達障害のことをマイナスととらえていない状態にあることが大切です。

私としては、主人が発達障害なので一緒に過ごしているといろいろ思います。

発達障害は、本当にマイナスとプラスの面があると感じます。

正直、話が中々通じなかったり、なぜそう思う!と思ったり、訳が分からないと思うこともあります。

でも、発達障害だからこその真面目さや実直さ、思い込みの強さや集中力、普通は面倒なことも面倒と思わずやりきることなどはすごいなぁと感心します。

「発達障害だからこそ」のプラス面もあることを確かに感じています。

発達障害は「マイナスもあるけれど、大きなプラス面もある」。

心から親が思えていることが告知前には大切です。

そう思っていると、子供自身も発達障害のことをマイナス、プラス面の両方を受け止めることができるようになるでしょう。

3 子供に発達障害のことをどう伝えた?【体験談】

子供に発達障害のことを伝えるタイミングとしては、子供と親である私が落ち着いた状態の時を狙いました。

落ち着いて穏やかな時でないと、聞く耳を持ってもらえません。

それに、自分自身も余裕がなくてはきちんと伝えることができません。

伝え方は、まだ6歳の時なので「発達障害」や「自閉症スペクトラム」といった言葉を使ってもよく分からないと思い、この言葉は使いませんでした。

どのように伝えたかというと・・・

「頭の中に脳があるんだけど、○○(子供の名)は少数派の脳といって、多くの人の脳タイプとは違うんよ」

「その脳タイプは、すごく得意なこととすごく苦手なことを持っている脳なんよ。」

「多くのほかの人の脳も、得意なことと苦手なこともあるけど、そんなに大きく違わないの」

「だから、○○(子供の名)は得意なことはほかの人よりめっちゃ得意なんよ」

「ほら、色使いとがよく褒められるし、細かいことも得意でしょ?ほかの多数派の脳の人よりめっちゃ得意なんよ」

「多数派の脳は、平均的といってだいたいのことはだいたいできるんよ」

「でも、だいたいだからめっちゃできるっていう風になりにくいんよ」

「ただ、だいたいできるから便利な脳ではあるんよ」

「ほかの子は□□ができるけど、○○(子供の名)は□□があまりできなかったりするでしょ?」

「それは、少数派脳だからなの」

「だから、そのところはほかの子と同じやり方じゃなく、工夫する必要があるんよ」

「苦手なところも大きいけど、得意はめっちゃ得意だから、すごいのよ。ママは○○(子供の名)の色使いとか手先の器用さとか、すごいなぁと思うもん」

「それと、少数派の脳タイプは○○(子供の名)だけじゃないんよ、療育先(デイサービス)の子供とか有名人の□□とかもそうなんよ。お仲間は結構いるんよ。」

「それで、大人になるまでに仕事できる力、楽しく生きていくための力をつけていく必要があるんだけど、そのために、小学校でいろいろ勉強していくの」

「その時に、しっかり学べるようにするために、○○(子供の名)は支援級に入るんよ」

「普段は普通にクラスで勉強するけど、支援級の先生が時々サポートしてくれるから」

「大人になって仕事して楽しく生きるための力づくりに必要だからね」

という風に話しました。

 

結構いろいろ話しましたが、当たり前ですが、子供は理解できません(汗)。

ただ、自分は人とは違うんだ。でも、それは悪いわけではないんだ。ということがニュアンスとしてでも伝われば良いと思って伝えました。

発達障害の告知は、この一回きりではありません。

例えば、テレビで発達障害のことをしている番組があると、家族で一緒に見ます。それを見ながら、

「この子も○○(子供の名)と同じタイプの仲間だね。だから、こういう風に工夫してるね。考えているねぇ」と話したり。

「○○(子供の名)と同じ仲間の子よ。この子はこういうところがすごいんやね。」

「こういうところは、困ってしまうから大変な部分やね。でも、工夫してるからできるようになるよ」

という感じで話したりします。

直接「発達障害」や「自閉症スペクトラム」「ADHD」といった名前は子供に言っていませんが、テレビを一緒に見ている時に、障害名も出てくるので、だいたい分かっていると思います。

また、テレビだけでなく家で主人との会話でもオープンにしているので、会話中で「発達障害」や「自閉症スペクトラム」「ADHD」「特性」といった言葉は結構よく出てきます。

またそのほかにも、「利き手」の話にからめて説明することもあります。

「右利きが多いけど、左利きは少ないよね。」

「○○(子供の名)は、手で言ったら左利きなんよ。」

「社会は多くの人に合わせた仕組みになってるから、左利きは不便なことも多いよね」

「工夫が必要やね」

というように話したりしています。

最後に

6歳の年長さんの時に告知して以来、日常で「得意・不得意」の話や人とは違うこと、そのための工夫や力をつける必要性を話し、そのための行動をしています。

我が家は、迷いましたが、告知して良かったと思っています。

告知をきっかけに、より家族で発達障害に向き合って取り組めるようになりました。

あくまで我が家の場合ですが、参考にしてみてください。

おまけ

発達障害の告知を考えているのなら、一度こちらの本を読んでおくといいですよ。

とても参考になりましたよ。

 

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