幼稚園に入ってから、突然発達障害の子供が「幼稚園に行きたくない!」と登園拒否や登園渋りがあると、親としてはとても困りますよね。
夜寝る時に、幼稚園行きたくないとグズグズになったり、朝は嫌がって中々用行く意をしなかったり・・・
また、泣き叫ぶとものすごくイライラするし、でも嫌がっているのを無理強いするのもかわいそうだし・・・と辛いですよね。
休ませると次の日もまた休みたがって余計に行きたくなくなるかも・・・と思うと、やっぱり無理にでも連れて行かないと!と思ってしまいますよね。
登園拒否、登園渋りは親子で消耗が激しいです。
私の子供も幼稚園に行きたがらず、大変でした。
でも、後から調べたり子供の状態が分かったこと(発達障害ということ)で、もっと違う対処法があり、その方が子供の成長にも良かったと後悔しました。
発達障害の子供は、合う環境で学ぶと大きく成長できますが、反対に合わない環境では中々成長できません。
だからこそ、子供に合った環境を用意してあげて欲しいです。
では、子供が幼稚園に行きたがらない時、一体どうすれば良いのかを紹介します。
目次
1 そもそもなぜ幼稚園に行きたくないのか?
幼稚園に行くことを拒否している発達障害の子供、なぜ行きたくないのでしょうか?
幼稚園は子供にとって最初の集団生活です。
集団生活では一斉指示で動きます。
でも、発達障害の子供は一斉指示が入らない子が多いです。
そのため、発達障害の子供にとっては、訳が分からないうちに物事が進んでいる状態です。
また、ルールもいろいろありますが、自閉している状態ではピンときません。
その上、まだまだ幼い4歳、5歳、6歳という幼児さんが通う場所。
たくさんの子とぶつかることも多く、発達障害の子供にとっては幼稚園は不安がとても大きい場所です。
発達障害の子供は知的に遅れがなかったとしても、精神年齢は7掛けと言われています。
4歳で入園なら2.8歳!
まだ3歳にもなっていない状態です。
一般的には4歳は社会性が身につく発達段階に当たります。
だから、一般的にはその年齢から幼稚園に入ります。
そして、集団生活に適応し学ぶことができます。
でも、発達障害の子はまだその段階にはいません。
そのため、集団生活は負担がとても大きいです。
周りを見て学べないので、わけのわからないまま何かが始まり、いつのまにか終わって次のことになって・・・という状態で、混乱するし不安が高まります。
こういう状態で楽しく過ごしたり学んだりすることはとても難しいです。
幼稚園に行く時期ではないのです。
だから、幼稚園に行きたがらないのは当たり前なのです。
2 幼稚園で何を学んでほしい?
幼稚園に入園させたのは、なぜですか?
入園してお友達と関わってほしい。いっぱい遊んだり、作ったり、歌ったり踊ったりして、いろんな経験をして大きく成長してほしい。そう思って入園させたのではないですか?
今、どうですか?
お友達とやりとりを通して関わり方を学んでいますか?気持ちよく遊べていますか?工作や絵はできていますか?歌ったり踊ったりできていますか?
幼稚園は、クラスでは担任の先生が1人か多くても補助の先生が1人付いているだけです。
1人や2人で小さな子供たちを見るのは大変です。
幼児さんは幼稚園の先生のことが大好きな子が多いので、どの子も一生懸命先生と関わろうとします。
そのため、先生は大忙しです。
そんな中、発達障害の子供が安心し、楽しく集団生活で学ぶのは難しいです。
せっかく入園して毎日頑張って通っているのに、楽しめることがあまりなく、学べることも少ない状態にあるかもしれません。
また、それだけでなく、不安が高まりマイナスの状態になってしまっていることも残念少なくありません。
3 幼稚園以外でマンツーマンか少人数の場所で学んで力をつける
幼稚園のような10人以上の集団では、残念ながらまだ集団生活で学べる発達段階にない発達障害の子供には、実になることは少ないです。
発達障害の子供は環境の影響はとても大きいです。
集団生活では自信を失いやすいですが、逆にマンツーマンや少人数の環境では、落ち着いて自信を付け、1つ1つ学んでいくことができます。
だから、幼稚園以外の場所の方が、発達障害の子供にとっては環境が合い、大きく成長できることが多いです。
その場所例えば、療育や受給者証を取って児童発達支援、少人数の習い事や幼児向けの学習塾やプレイセラピーなどがあります。
療育や児童発達支援では発達障害の子供にあった対応をしてもらえるので、子供ができることが増えます。
また、それだけでなく、たくさん褒めてもらえるので自信がつきます。
そのおかげで意欲が出て積極的になり、苦手なことや嫌なことに取り組む基礎体力も付けることができます。
また、少人数の習い事では、子供がやりたいこと、好きなことを選択することで伸び伸び成長することができます。
そして、向き不向きはありますが、意外におすすめなのが幼児向けの学習塾や幼児教室です。
幼児向けの学習塾や幼児教室は、人数も少なく数人です。
そして、やるべきことがはっきりしているので、あいまいなことや自由なことが苦手な発達障害の子供にとって分かりやすく、不安が少なくて、過ごしやすいようです。
小学校への準備にもなりますし、向いてる子は着々と力をつけることができます。
プレイセラピーは、心を育てるのに最適です。
幼稚園くらいの年齢の発達障害の子供は、まだまだ深い自閉の中にいることが多いです。
だから、なかなか上手く他者とつながることができません。
プレセラピーでは、マンツーマンでプロの人と同じ空間で丁寧に時間を過ごします。
心をゆっくりと確実に育てていくことができ、他者への意識が良い感じに入っていきます。
すぐに結果が出るものではありませんが、確実に大きな力となって後々の成長の助けになります。
ただ、プレイセラピーは遊戯療法といってカウンセリングの一種です。
そのため結構料金が高いのですが(1時間7千円から1万円以上)、大学で併設しているカウンセリングルームは、1時間3千円くらいで受けることができます。
また、親子並行面接と言って、子供だけでなく親もカウンセリングを受けることができるので、おすすめです。
4 マンツーマン、少人数の中で力をつけてから、年長で幼稚園に入る
しっかりとマンツーマンや少人数で力をつけていると、自信が付きます。
そして、人と過ごすためのルールもある程度身に付いているので、年長当たりから幼稚園に入っても混乱は少ないです。
もし幼稚園に入って多少混乱したり、不安があったとしても、療育や児童発達支援、習い事やプレイセラピーなどでの自分の居場所があるので、それほど落ち込まずにすみます。
幼稚園での生活で大変なこともありますが、自分のペースで乗り越えていくことができるのです。
幼稚園の年長さんんは、次の小学校という集団生活を送る前の段階のカリキュラムとなっています。
そのため、年長さんの幼稚園生活は、小学校に向けての良い準備になります。
まったく幼稚園に行かずに小学校に入学すると、クラスの人数の多さに圧倒されてしまい、せっかく積み上げた力も委縮してしんどくなってしまいます。
だから、まったく幼稚園に行かずにそのまま小学校に入学は避けた方が良いです。
年長さんの時に幼稚園の集団生活に入れるための力と自信をつけることを目標に、それまでの時間を過ごします。
それから、年長さんで幼稚園に入ると安定して大きく成長することができますし、小学校生活もスムーズにいきやすいです。
最後に
もし、今子供が年少や年中で、幼稚園に行きたくない状態で親子で苦しんでいるのなら、無理に幼稚園に行かすのではなく、幼稚園以外の場所での力づくりをしてから立て直すことも考えてみて下さい。
良い方向に進んでいくと思います。参考にしてみて下さいね。
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