発達障害の子供がいると、台風で停電や断水、避難するようなことになったら、大丈夫なのか心配ですよね。
パニックにならないか、偏食があるが非常時のごはんは食べられるのか、避難所で問題なく過せるのか・・・など不安ですよね。
この頃は、台風の被害も大きいです。
いつ何時、自分たちの身に起こるか分かりません。
でも、準備しておけば、不安が高い発達障害の子供も、少し安心できます。
今回は、発達障害の子供がいる家庭での台風対策を紹介したいと思います。
目次
1 発達障害の子供に避難場所の確認とルール説明
台風の場合、浸水や土砂災害などの恐れがあり、自宅で過す方が危険な場合があります。
発達障害の子供がいると、大勢の人がいて過ごす避難所に行くのはなるべく避けたいですが、そうはいかない時もあります。
実際、避難所に行くことになった時に、突然のことだと発達障害の子供も不安が高まり、パニックになる恐れがあります。
そんなことにならないよう、避難場所の確認を発達障害の子供と一緒にしておきましょう。
地図を見て説明するだけでなく、実際に避難場所に歩いて行ってます。
知らないことは不安を招きますが、知っていると、不安は軽減します。
発達障害の子供には、台風が来て避難することになっても、大丈夫だよとポジティブに話してあげましょう。
そして、避難所でのルールを子供に教えておきます。
- みんなで使う場所で、寝ている人もいます。大声を出しません。小さな声で話します。
- 静かに歩きます。
- トイレは共同で使います。和式トイレが多いです。
- 明かりがついたまま眠ることもあります。まぶしくて眠れなければ、アイマスクをします。
- ニオイが辛かったら、マスクをします。
- テレビやゲームができないかもしれません。でも、本や絵を描いたり、折り紙、トランプをして遊べます。
避難所でのルールは、あらかじめ紙に書くか話しておきましょう。
台風で急に避難所に行くことになった場合、発達障害の子供だけでなく、親も非常時のことで動揺しているので、落ち着いて避難所でのルールを教えることができません。
そうなると、発達障害の子供は、どうすれば良いのか分からず、大声を上げたり、動き回ったり、周りから見ると文句に思えるようなことも口に出してしまいます。
先に避難所でのルールを教えおくと、忘れてしまったとしても、実際避難所に行くことになった時に、再度教えた時にも入りやすいです。
余裕のある時に、避難所でのルールも教えておきましょう。
2 発達障害の子供と停電・断水体験
発達障害の子供は、突然の出来事にパニックになりやすいですし、不安が高く中々状況に対応できません。
台風の時は、停電や断水することがあります。
停電や断水したらどんなことになるのか、体験させましょう。
具体的には、
- 電気を使わない
- 簡易トイレの練習
- トイレをバケツの水で流して使う練習
- 非常食を食べてみる
これらのことを、1日体験してみます。
1 電気を使わない
電気を使わず、ランタン、懐中電灯、ロウソクを使います。
発達障害の子供は、慣れない明かりで、最初は不安に思いますが、大丈夫だと安心させてあげましょう。
実際に電気を使わない生活をしてみると、季節によっては暑い・寒いために困ることがよく分かります。
暑さ対策や寒さ対策がどれほど必要なのかも実感できます。
我が家では、暑さ対策として、
- ハンディ扇風機と電池の補充
- 熱さまシート
- 叩くと冷たくなる冷却パック
が必要だと思いました。
また、寒さ対策では、
- カイロ
- アルミブランケット
が必要だと思いました。
台風の時は、閉め切っているので、どちらかというと暑さ対策に重点を置いた方が良さそうです。
雨が降っていると湿気もあるので、思った以上に室内は蒸し暑いです。
蒸し暑いと不快指数が増え、ストレスも溜まるので、暑さ対策は必須です。
また、ロウソクも普段使うことがないので、我が家の発達障害の子供は、興味津々でした。
火傷をするかもしれないので、決して触らないことを約束させました。
実際に電気がない生活をしてみると、やることがなくて、日が暮れると真っ暗になりますし、電気のありがたみも感じます。
そういった意味でも、電気のない生活体験は、大切です。
色々なことを気付かせてくれます。
2 簡易トイレの練習
断水になると、トイレが使えなくなります。
また、マンションですと、停電になってもポンプをくみ上げることができなくなるため、断水する場合があります。
トイレが使えない時のために、非常用で用意している簡易トイレを使用します。
我が家では、3種類の非常用簡易トイレを用意しているのですが、こちらを使ってみました。
この簡易トイレは、レビューで汚物袋が防臭効果が抜群で臭わないというのを見て、購入したものでした。
震災などの場合、ゴミ収集ができる状態になるまで時間がかかることもあります。
その場合、簡易トイレの汚物も自宅に置いておかなければいけなくなります。
考えただけで、臭いがすごそうです。
発達障害の我が子は、ニオイにも敏感なため、ニオイ対策は必須です。
それで選んだのが、この簡易トイレです。
実際、使ってみると、驚きました!
本当に臭いません。
これなら安心です。
子供も、最初はトイレをやりにくそうでしたが、何回か使う内に、慣れることができて良かったです。
3 トイレをバケツの水で流して使う練習
避難所などの場合、断水したりすると、トイレをバケツの水で流して使うことがあるそうです。
バケツの水を流し入れるのは、親である私や主人がやりました。
発達障害の我が子には、まだ水を上手く入れるのは難しかったからです。
実際にやってみると、意外に難しかったです。
上手く流すのには、コツがいりました。
最初は、勢いよく水を入れれば良いと思っていましたが、それだと流れないことがあったり、水がこぼれることがありました(汗)
バケツの水で上手くトイレの水を流すコツは、トイレの水が溜まっている部分の奥を狙って、優しく一気に水を入れることでした。
くれぐれも勢いをつけないように気を付けてください。
水がこぼれて危険です。
発達障害の子供が大きければ、一緒に練習するのも良いですよ。
4 非常食を食べてみる
非常食として蓄えている保存食。
非常時でないと食べることがないため、用意はしているけれど、実際に食べる機会が少なく、食べたことがない人も多いかもしれません。
発達障害の子供は、味にも敏感な子が多く、偏食の子も多いですよね。
食べなれないモノには、抵抗示すことも多いです。
発達障害の子供が、非常時に食べられるものを確認しておくことはとても大切です。
我が家も、食べたことがないものがあったので、試しに家族で食べました。
この非常食のドライカレーと五目ごはんを食べました。
半分くらいは、おいしいと言って食べていましたが、味に飽きるのと意外に量が多いので、「この味もうイヤ」といって、最後まで食べきることはできませんでした。
でも、全く食べることができない訳ではないことが分かって良かったです。
非常用のパンも食べてみました。
非常用のパンの缶詰は、私は美味しく食べることができましたが、発達障害の子供は1/3しか食べることができませんでした。
変に甘くて気持ち悪いと言っていました。
ごはんだけだと飽きると思って、非常用のパンも用意していましたが、残念でした。
ですが、早めに分かって良かったです。
おやつには、カンパンと井村屋の非常用ようかんを食べました。
カンパン 缶入りカンパン100g 三立製菓 1缶 賞味期間5年 氷砂糖入り
カンパンは、非常用の食べ物の定番ですよね。
でも、我が家の発達障害の子供は、1口でダメでした。
固くてモソモソしているのがダメで、食べることができませんでした。
井村屋の非常用ようかん「えいようかん」は、カロリーもあるし、パッケージにはNTT災害伝言ダイヤルの使い方が載っているし、持ち運びにも便利だし、私の中では非常用食べ物ランキング1位のものでした。
でも、撃沈しました。
発達障害の我が子は、ちっちゃく1口、口にしただけで全く無理でした。
主人も無理でした。
甘すぎてどうしてものどを通らないようです。
非常食、食べてみて正解でした。
発達障害の子供は、味に敏感で、無理しても食べることができないため、子供に合った非常食を見つける必要があると改めて思いました。
3 発達障害の子供と一緒に避難グッズの確認
発達障害の子供は、不安が高いです。
大きな台風が来ると、テレビでも台風の話題が多くなるため、被害に合ったらどうしようと不安になることも多いです。
そんな不安を解消してあげるためにも、一緒に避難グッズの確認をしましょう。
しっかり準備しているよ。
何があっても大丈夫だよ。
と安心させてあげましょう。
災害への危機感を持っていることも大切ですが、発達障害の子供の中には、必要以上に危険に思い、不安で心配でたまらなくなる子もいます。
そんな発達障害の子供には、実際に準備しているモノを確認することで、大丈夫だと不安を軽減させてあげましょう。
4 NTT災害用伝言ダイヤル171の使い方練習
台風の時に、出歩くことはないと思いますが、パパが仕事でいない時もありますよね。
もし、停電などでスマホの充電が切れてしまった場合、困ります。
そんな時は、NTT災害用伝言ダイヤル171を利用します。
ただ、使ったことがないと、どんな感じか分かりません。
NTT災害用伝言ダイヤル171は、災害時に提供されるものですが、体験利用することもできます。
体験利用をして、使い方を確認しましょう。
体験利用できる日は、
- 毎月1日及び15日 (00:00~24:00)
- 正月三が日(1月1日00:00~1月3日24:00)
- 防災週間(8月30日9:00~9月5日17:00)
- 防災とボランティア週間(1月15日9:00~1月21日17:00)
です。
やってみると、発達障害の子供もいざという時も、大丈夫と安心できるので、是非やってみて下さい。
5 サポートブックを作る
すでに保育所や幼稚園、学校向けにサポートブックを作ったことがある人もいると思いますが、台風などの非常用のサポートブックも作っておきましょう。
台風時に、親自身がケガなどで動けなくなった時にも、サポートブックがあれば、大まかではありますが、発達障害の子供のことを伝えることができます。
いざという時のために、作っておくと安心です。
内容は、
- 名前(呼び名)
- 生年月日
- 住所
- 緊急連絡先
- かかりつけ医
- 障害名
- 性格特徴
- 対応の仕方
- 薬
- 持病
- アレルギー
- 食事について
- トイレについて
があれば、大丈夫です。
最後に
発達障害の子供がいると、台風などの非常時は特に色々敏感に感じ取りますし、心配なことも多いですよね。
この頃は、本当に台風の被害も大きいです。
でも、台風時の非常事態を想定して5つのことを準備しておけば、親子で安心できますよ。
コメントを残す