発達障害の子供がいると、学習面でも心配になりますよね。
今は児童デイサービスもたくさんありますが、学習支援をしている所は少ないですし、あっても定員いっぱいでキャンセル待ちしないと入れない・・・という所が多いです。
学習塾の中で、【学研】は全国にありますし、自宅近くにあることも多いので気になりますよね。
今回は,【学研】について紹介したいと思います。
目次
学研教室とは
学研教室では、年少・年中は週1回コースと週2回コースがありますが、年長からは、週2回コースになります。
科目数は、2教科セットで「国語」と「算数」です。
基本的に「自学自習」方式で、プリントを自分で解いて勉強します。
プリントは2色刷りやカラーなど色味があります。
イラストも描いてあり、丁寧に学ぶことができます。
学校の授業を軸にしたプリント教材で、子供の理解度を考慮しながら、進度も学校での授業スピードに沿って勉強していくのが基本です。
先取り学習ではありません。
学校の予習・復習をする感じです。
基礎学力が付くように、考える力が付くようになっており、プリントは学校で学習する範囲をバランスよく学べるようになっています。
教室によっては、「安心メールサービス」といって、子供が教室に入った時と帰る時に、保護者にメールで知らせるサービスをしている所もあります。
宿題は・・・
- 基本的に1教科につき1日1枚です。
- 学研教室でやった問題と同じ問題のプリントが宿題となります。
- もし宿題の量が足りなければ、増やしてもらうこともできます。
学研教室では・・・
- 1 当日するプリントをもらう
- 2 宿題を提出する
- 3 国語か算数、好きな方からプリントをやる
- 4 1教科できれば、先生へ提出する
- 5 先生に採点してもらい、間違えた所はアドバイスをもらう
- 6 残りの1教科のプリントをやって、提出する
- 7 はじめにやって間違えたプリントの間違えを直して提出する
- 8 あとからやって間違えたプリントの間違えを直して提出する
- 9 100点になるまでやる
- 10 宿題をもらって帰る
かかる費用は・・・
- 入会金 5,400円(キャンペーン中で無料になる時もある)
- 受講料 「算数・国語コース」で8,640円
- 「算数・国語・英語コース」で12,960円
- 教材費 不要
- 冷暖房費等の諸経費がかかる教室もある
※1教科だけ受講することはできない。
基本は、算数・国語の同時並行学習となっています。
発達障害の子供にとって学研教室のメリット
1 リーズナブル
学研の受講料は、週2回2教科で8,600円ととてもリーズナブルになっています。
しかも、小学生の間、受講料は上がりません。
学習塾では、小学1年生や2年生の低学年の間は低料金でも、学年があがるにつれ、どんどん料金が上がっていく所がほとんどです。
小学生の間一定の料金なのは、とてもめずらしいです。
発達障害児の子育ては、お金がかかることが多いです。
学研ですと、リーズナブルな料金で良いので、経済的に助かります。
2 自分のペースで勉強できる
学研での勉強法は、自学自習方式です。
そのため、自分のペースで勉強をすすめることができます。
発達障害の子供の中には、干渉されるのが苦手な子がいます。
そういう発達障害の子供も、もくもくと自分のペースで学習できるので向いています。
3 自宅での学習習慣がつく
学研では、だいたい毎日1教科につき1枚の宿題がでます。
国語と算数の合計2枚を毎日やっていきます。
量も多くはないので、負担も大きくありません。
でも、毎日することで確実に力になっていきます。
毎日の学習習慣は、コツコツ努力することを学べますし、それが結果的に大きな力になることを経験できます。
経験しないことは中々実感できず、実行できない発達障害の子供にとって、「学習習慣がつく」ということは、とても大事なことです。
4 学校の授業の予習や復習になる
学研では、学年を超えた先取り学習はしません。
学校の教科書に沿って学習を進めていきます。
国語の文章問題も、教科書に載っているものが出てきます。
そのため、学校の授業の予習や復習をすることができます。
発達障害の子供は、集団生活が苦手な子が多く、学校の一斉授業で学習内容を理解していくのが難しいことも多いです。
子供は学校生活が基本ですので、学校での授業が分からないと自信を失いやすいです。
学研では、学校での勉強のフォローができるので、学校の授業範囲をしっかり勉強したい発達障害の子供に向いています。
発達障害の子供にとって学研教室のデメリット
1 人の出入りがあるので、集中しにくい
学研では、「何時から何時まで空いていて、その間に教室に行って、学んで帰る」というふうになっている所が多いです。
そのため、教室にくる子もいれば、終わって帰る子もいます。
机も長い机に何人か座る形になっている教室が多いです。
そのため、隣の子が片付け始めたり、用意し始めたりすると、気が散りやすい発達障害の子供は、気になってじっと見てしまい、手が止まってしまいます。
人が出入りするたびに、手が止まってじっと見てしまうので、中々集中できない場合があります。
生徒が多い時間や少ない時間というのもあるので、どうしても気が散って進まない場合は、生徒が少ない時間を狙って行くなど工夫する必要があります。
2 得意分野を伸ばせない
発達障害の子供は、凸凹の差が激しいですが、中には数字や算数がとても得意な子がいます。
そういう子の場合は、学年関係なく勉強を進めていった方が、どんどん得意分野を伸ばすことができます。
しかし、学研の場合は、学年を超えた先取り学習はしておらず、学校の勉強内容が基本です。
学研の方法では、得意分野があり、好奇心旺盛な発達障害の子供を伸ばすチャンスを逃してしまう可能性があるのです。
発達障害の子供が学研を習うとどうなる?
発達障害の子供が学研を習うと、学校の授業の予習や復習ができるので、学校での勉強が理解できて安心して過ごすことができるようになります。
また、学研は自宅近くにあることが多く、同じ小学校に通う子も多くいます。
そのため、そこで相性の良い子と出会えれば、友達ができる可能性があります。
また、宿題はありますが、量が多くないので、比較的負担は少ないです。
もし、負担になるようでしたら、先生と相談して調整してもらうこともできます。
自分のペースに合わせて、勉強も宿題も進めていくことができるので、楽しく通える子も多いです。
何より、勉強が分かるようになれば、学ぶ楽しさを知ることができます。
発達障害の子供は、学校での一斉指示の集団での授業では、中々理解しにくため、「自分は勉強できない・・・」と思いやすいです。
でも、自分のペースで学べ、自分でもできることが分かると大きな自信になり、勉強が楽しくなります。
学研は、リーズナブルに学校の基礎的な勉強を、自分のペースで学ぶのにおすすめです。
最後に
全国にある学研教室ですが、先生の力量も様々です。
先生の人柄、指導の仕方、子供との相性が大切です。
学研に行こうと考えたのなら、春、夏、秋に無料の体験授業もやっています。
体験授業で、先生の人柄や、指導の仕方、子供との相性をしっかりチェックしてくださいね。
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