発達障害の女の子は、性被害(強姦や強制わいせつ)に遭いやすい、または騙されて性風俗で働かされたりすることが多いと言われています。
発達障害の子は、真面目で言葉の裏を読むのが苦手です。
また、断ることが苦手な子も多かったり、パニックになると思考停止してしまう子も多いため、気が付けばひどい状態になってしまっていることも多いです。
親としては、本当に心配ですよね。
たいていの失敗は取り返すこともできますが、性に関することは心を殺す傷になります。
絶対に起きてほしくありません。
発達障害の女の子が性被害に遭わないためには、3つことが必要です。
目次
1 愛されている実感を持つこと
発達障害の子供に、「大好きだよ」と言っていますか?
発達障害の子供は、言葉の裏を読むのが苦手です。
言ったことを言ったまま受け取りますし、言わないことは分からないか誤学習しやすくなります。
小さい頃は「大好き~」といっぱい言って、抱きしめていたかもしれませんが、大きくなるにつれ、そういう機会は減りますよね。
大きくなればなるほど、見た目に引きずられてしまい、このくらいは・・・と小言も多くなりがちです。
そのため、親の愛情が分からなくなってしまいやすいです。
発達障害の子供には、「大好き」を言葉で表しましょう。
目に見える形で「愛情」を表すことが大切です。
「大好きだよ」の言葉だけでなく、もし、子供のためにやっていることがあれば、それも「ママは○○のことが好きだから、□□しているんだよ」と伝えましょう。
発達障害の子供は、自分のためにしてくれていることを当たり前に思いやすいので、愛情があるからあなたのためにやっているだということを伝えましょう。
そうして愛情を日頃から表していると、発達障害の子供は、自分は愛されていると実感します。
その愛されている実感があると、自分を粗末にする選択を選ばないか選んでも立ち止まって戻れるようになります。
「愛されている」と実感できるように日頃から「好き」「大好き」をしっかり伝えましょう。
2 自分を大切にすることを教える
発達障害の中でも、特に受動型の子供は周りを基準にして動きがちです。
そのため、自分を軸にして考えて行動せず、自分のやりたいことを我慢したり、自分のことよりも他人を優先してしまい、断ることが中々できなくなります。
そして、中々客観的な目を持つことができないので、自分のしている行動が他者からはどう見られるのかが分かりません。
また、見通しをつけるのも苦手なため、その後どうなるのか想像できません。
そのため、結果的に自分を大切にできていない結果になってしまいます。
「自分」というものが分かりにくく、実感を持ちにくいので、「自分」を大切にするということがあまりよく分からないのです。
「自分」で「自分」を大切にできないと、「他人」からも大切にされにくいです。
「そういう扱いをしても大丈夫」というメッセージを他人に送ってしまうからです。
だから、「自分を大切にする」ということはどういうことなのかを教えます。
具体的には「自分を大切にする」ために3つのことが必要です。
「自分の気持ち」を大切にする
「自分の気持ち」を大切にするためには、まずは、自分の気持ちに気付くことが必要です。
日頃から「なぜ○○を選んだの?」「なぜ□□にしたの?」と問いかけます。
答えを出すためには、自分の気持ちを見つめる必要があります。
自分の気持ちを見つめることで、自分の気持ちに気付くことができるようになります。
練習をしましょう。
最初は、そんなことを考えたこともないため、答えられないことも多いと思います。
そんな時は、「ママは□□と思ったからこうしたの」「パパは○○だからこっちを選んだんだ」と例として親の理由を言います。
それが積み重なると、発達障害の子供も自分の気持ちに向き合えるようになります。
そうして自分の気持ちを知ることで、自分の内面を見ることで自分の気持ちを扱えるようになります。
「自分の喜怒哀楽の感情」を大切にする
「自分の喜怒哀楽の感情」を大切にするためには、まず、嬉しい、腹が立つ、悲しい、楽しいといった感情をまずは親が否定しないようにしましょう。
感情の中でも、「喜」と「楽」はプラスの感情なので受け入れやすいですが、「怒」や「哀」のネガティブな感情は受け入れにくいですよね。
また、ネガティブな感情はそれを受け止める心が育たないと中々受け入れられません。
だから、発達障害の子供は「怒」や「哀」が特に苦手です。
そのため、すぐには納得しませんが、時間をかけて「怒」や「哀」などのネガティブな感情も大切だということを、教えていきます。
教え方ですが、「インサイ・ドヘッド」というディズニー/ピクサー映画がおすすめです。
この「インサイド・ヘッド」は、「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の5つの感情をテーマにした作品です。
感情の大切さをアニメーションで伝えます。
見えない「感情」を見える形で表しているので、とても分かりやすく、発達障害の子供にピッタリです。
楽しくアニメを見ながら「自分の感情を大切にする」ことを学べます。
「自分の意欲」を大切にする
発達障害の子供を育てていると、いろいろ口出しすることも多くなりますが、できるだけ「やりたい」「やりたくない」という子供の気持ちを大切にしてあげます。
ただ、「やりたい」気持ちを大切にするために、何でもやりたいことをやらせるということではありません。
そんなことをしたら、宿題やはみがきや片付けをせず「ゲームばっかり」「遊んでばっかり」になってしまいますよね。
そんなことばかりしていると、社会に出た時に困りますし、人と一緒に過ごせなくなってしまいます。
「やりたい」と言ったなら、その気持ちを尊重するのです。
人は1人では生きていけません。協力して生きていきます。
自分も人も大切にしないと、みんなが気持ちよく生きていけません。
だから、制限があります。
その制限の中で「やりたい」ことをどう実現するかを一緒に考えます。
「やりたくない」ということも、ではどうするのかを一緒に考えます。
そうして、「やりたい」「やりたくない」意志を持つこと、意欲を持つことを自分自身で尊重しながら、どう扱うのかを学びます。
「自分の気持ち、感情、意欲」を大切にすることを学ぶと「自分を大切にする」ということがどういうことなのか感覚で分かっていきます。
そうすると、性被害に遭いそうな時や性まつわるトラブルに見舞われそうになっても、自分を大切にする行動を取れるようになります。
3 性教育をする
性に関することは、なんとなく親から教えにくいと思ってしまいますよね。
でも、今は昔と違い、ネットで性に関する情報はいくらでも手に入り、しかも、間違った情報も多いです。
発達障害の子供は鵜呑みにしやすく、また、ADHDの特性も入っていれば、好奇心も旺盛であまり考えずに行動してしまうことも多いです。
発達障害の子供には、正しい知識を親からしっかり教えることが必要です。
特に小さい時から水着で隠れる「プライベートゾーン」は、大切な場所だから見せない、触らせないということを教えましょう。
性教育の教え方ですが、本を使うと教えやすいです。
絵本になりますが、「とにかくさけんでにげるんだーわるい人から身をまもる本」「いいタッチわるいタッチ」はおすすめです。
「とにいかくさけんでにげるなーわるい人から身をまもる本」は、カナダで副読本として使われている性教育の絵本です。
迷子になった時や知らない人に声をかけられた時にどのように行動するのかが具体的に書いてあるので実践的ですよ。
また、「いいタッチわるいタッチ」は、子供が分からない性的虐待の線引きを教え、またプライベートゾーンについても学べます。
登場人物が可愛い動物なので、小さい子供に受け入れやすく安心です。
また、「お母さん!学校では防犯もSEXも避妊もおしえてくれませんよ!」という本は、親自身が性教育にどうやって向き合えば良いのかが分かりますし、実際にどう教えれば良いのかが具体的に書かれているのでおすすめです。
「とにかくさけんでにげるんだーわるい人から身をまもる本」のあらすじや感想を知りたい人はこちらの記事をお読みください。
「とにかくさけんでにげるんだ」あらすじや感想|子供の性被害防止に
「いいタッチわるいタッチ」のあらすじや感想を知りたい人はこちらの記事をお読みください。
「いいタッチわるいタッチ」内容やあらすじと感想|子供の性被害防止に!
「お母さん!学校では防犯もSEXも避妊もおしえてくれませんよ!」のあらすじや感想を知りたい人はこちらの記事をお読みください。
「お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!」性教育におすすめの本
最後に
大事な子供を守るために、子供自身が自分の身を守れるために、許せない性被害に遭わないために「愛されている実感をもつ」「自分を大切にする」「性教育」の3つのことを実践して下さいね。
コメントを残す