不登校が心配な発達障害の子の学校生活、事前準備で不安を減らす

発達障害の子供の子育てでは、学校生活のことでとにかく不安で心配なことが多いですよね。
勉強面、運動面、生活面、友達関係、その他もろもろ・・・

学校に元気に通うことができるのか、通い続けることができるのだろうか・・・と心配ですよね。

集団生活が苦手な発達障害の子供は、不登校になる子やその予備軍の子も多くいます。

不登校が気になる発達障害の子の学校生活も、いざという時の準備をしておくと見通しもつき、不安も軽くなります。
何もしないと不安は解消されません。

でも、向き合い、もしものための準備をしておくだけで、なんとかなると思えるます。

心配でいっぱいの気持ちは解消されます。

では、「発達障害の子の学校生活の中でで起こりやすいこと」と「どういう準備をすると良いのか」書いていきます。

1 発達障害の子供は、不登校になりやすい

発達障害の子にとって、学校生活はとてもハードです。

支援級に入っていたとしても、療育的なことをしてくれることは少ないです。

配慮はしてもらえますが、学校生活は基本的に集団をベースにしているために、子供に合った環境を作ることには限りがあります。

また、行事ごとも多いです。

発達障害の子供は、学校生活という同世代の集団の中で乗り切るのには、感覚過敏やこだわり、コミュニケーションの苦手さが足を引っ張り、自分が思ったように上手くいかないことが多いです。

そのため、自信を失い、自分はダメだと思って精神的に辛くなることがとても多いです。

基本的に発達障害の子は真面目な子が多いです。

その真面目な面で、頑張りに頑張って、頑張りすぎて限界がきて、精神的に疲れ切ってから不登校になるケースが多いです。

発達障害の子供は「不登校になる可能性が高い」ということを親はしっかり認識しておくことが大切だと思います。

このことにしっかり向き合っておくと、不登校になりそうな時や不登校になってしまった時に、間違った対応をせずにすみます。

不登校に動揺し、親自身の不安をかき消すために無理矢理学校に行かせ、親子の信頼関係が崩れることはありません。

親子でダメージが少ない状態で次に進むことができます。

2 不登校になった時にありがちなこと

学校に行けなくなった時、子供は絶望感や自己嫌悪、挫折感でいっぱいになります。

心身ともに疲れ切っています。

一方親は、今後のことを考えると不安で不安でたまらなくなります。

休んだら学校に行けなくなる!ここで行かないと、次も行けないかもしれない、長期化するかもしれない、何とか行かせないと!と必死に学校に行かせようとします。

学校も、休み癖が付いてしまいますから、遅れてでも良いから休まず少しでも学校に来させてください。

休んだら生活習慣つきません。大人になったら困るので連れてきてください。

などとプレッシャーをかけてくることも多いです。

そんな状態なので、ますますなんとか学校に行かせないと!と親は思って子供をなんとか学校に少しでも行かせようとします。

そうなると、「学校に行くのが辛い、もう限界」と思っている子供は親が信頼できなくなります。

親にも心を閉ざしてしまいます

そうなってしまうと、親子関係もこじれ、子供の心身の回復に時間がかかってしまいます。

前を向いて動き出せるのに数年かかってしまうこともあります。

3 不登校はダメ?学校だけが学ぶ場所?

学校に行って、しっかり学べる状態にあるならいいんです。でも、学校に行っても辛くて消耗するだけで学べない状態なのに学校にただ通う・・・意味はありますか?

そんな状態で無理に学校に行っても学べないどころか、心身の状態が悪くなってマイナスです。

自分自身に置き換えてみると分かりやすいです。

仕事場が逃げ出したいほどつらいのに無理に行き続けると、心が疲れきり、うつになります。

休職しますよね。

学校生活が逃げたいほどつらい状態なのに、無理やり学校に行かすのは心を壊す行為です。

学校だけが勉強の場で重要な場所、必ず行かなければ行けない場所ではありあせん。

今はフリースクールやオルタナティブスクールなど、いろいろな選択肢があります。

実際に学校に行くなと言ってるのではありませんが、学校だけに縛られていると、発達障害の子供の子育ては、時と場合によっては、良くない方向にしかいかないことがあるのです。

だから、「学校だけでなく学校以外の場所でも学ぶことができる」そう思っておくことは大切です。

すぐにはそう思えないからもしれませんが、不登校になったからといって、引きこもりになるわけではありません。

無理に学校に行かせ続けたために、精神が崩壊し、立ち直れず、親子の信頼関係が失われ、引きこもりになってしまうのです。

大人になったときに、社会人として生きていく力をつけるために「今」という時間があります。

その生きていくための力をつける場所は探せばたくさんあります。

4 具体的にどう準備するのか?

フリースクールやフリースペース、オルタナティブスクールは、以前に比べるととても増えました。

「地域名 フリースクール」や「地域名 フリースペース」「地域名 オルタナティブスクール」と検索すると出てくるので、調べてチェックします。

親だけでなく、子供も一緒に調べたものを見て、「こういう場所でも学べるんだね。」「勉強はいろんな場所でできるね」と話しておくと、子供も視野が広がり、学校だけに縛られることがありません。

また、もし可能なら見学に行くことをおすすめします。

フリースクールやフリースペース、オルタナティブスクールによって、雰囲気はいろいろです。

子供に合う合わないが結構あるので、見学できるならしておくとより安心できます。

5 不登校になっても、しっかり働いて余暇を楽しむ大人になれる

不登校というと、ずっとひきこもりになってしまうかもしれない、学校にずっといけなくなるかもしれない、仕事にも行けなくなるかもしれないと思って心配ですよね。

でも、大丈夫です。

不登校でも前向きな不登校の場合、引きこもり続けるようなことはありません。

「学校に行けない」ことを「ダメ」と親が思っていると子供もそう思ってしまいます。

そうなるとなかなか立ち直ることができず、また、限界まで頑張って学校に行ったことで、心身共に疲労が激しく、回復までに時間がかかってしまいんす。

そのせいで、一歩踏み出すのにたくさんの時間が必要になってしまうのです。

でも、そこまで追いつめられる前に、学校から距離を置き、自分なりの方法で自分にあった環境で勉強をしていくと、中学や高校、大学で通うようになったり、自分にあった仕事を見つけて大人になっていくことができます。

6 不登校を選ぶ親の覚悟

不登校だからといって、ダメなわけではありませんが、不登校や学校以外の場(フリースクールやオルタナティブスクール)などで学ぶ子は少数ですから、親の覚悟が必要です。

どんなことでもそうですが、一般的ではないことには批判も受けやすいです。

また一般的な学校に通うことではないので、レールは用意されていません。

自分で道を作っていく必要があります。

理解してくれる人ばかりではありませんし、迷いも出てきますし、大変です。

でも、親が覚悟を決めると、どーん構えることができるので子供も安心できます。

もちろん、今順調に学校に通えているのなら不登校する必要はありません。

ただ、発達障害の子供は、集団生活に向かない子が多いですし、残念ながらいじめにも合いやすいので、いつ学校に行きたくない、学校が辛くて心や体を壊してしまうかもしれません。

でも、もし不登校になったらなったで、このフリースクールがある、このフリースペースで勉強できるから大丈夫と準備しておくと、何が起こっても大丈夫と安心できますよ。

発達障害の子供の子育ては、一般的な育児、発達に当てはまりません。

発達障害の子供は環境に大きく左右されます。

子供に合った場所を探してあげたいですね。

最後に

実際、小学校に入学してから1、2年でどうしようもなくしんどくなって、学校生活が苦痛になり、腹痛やチック、登校渋りなどの症状が表れることが多いです。

また、それ以降はみんなが成長して周りが見えてくる3,4年生のギャングエイジの時に心身に症状が現れることが多いです。

この時期は、人間関係のトラブルに合いやすく、また、学習面も抽象的な概念が出てくるためにとても難しくなります。

発達障害の子供にとって、ストレスが大きくなる時期です。

そしてその後、中学生の時期ですが、この頃が一番不登校が多く、クラスに1人はいる感じです。

小学校、中学校の間は特に発達障害の子供にとって、過酷でしんどい状態になりやすいです。

今の小学校、中学校、高校だけではない、別の場所で子供にあった環境で学ぶこともできるのだ、と思って準備しておくと、親子で少し安心して学校生活を過ごすことができますよ。

特に特性によっては、オルタナティブスクールがとても向いている子がいます。

向いてる子がオルタナティブスクールに行くと、伸び伸びと本来の力を発揮し伸ばすことができます。

探せば意外にいろいろな選択肢がありますよ。

私は不登校をおすすめしているわけではありませんが、発達障害の子供は合わない場所では、不適応を起こし、問題行動やストレスによるチックや腹痛が出たり、心が病んでしまい、委縮し、自信を失い、成長ができません。

しかし、発達障害の子供は合う環境ならビックリするくらい能力を発揮し、成長することができることを実感しているので、できるだけ子供に合った環境を選択するのが一番だと思っています。

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