子供に発達に心配がある子供がいると、小学校に入学してからのことが心配になりますよね。
我が子は、発達障害の自閉症スペクトラムとADHDです。
発達障害の子供は、通常学級、支援学級、通級、支援学校の4つの選択肢があります。
いろいろな選択肢があるため、親としては本当に悩みますよね。
就学相談の我が家の体験談を紹介しますので、これから就学相談をする際の参考にしてみて下さい。
※就学相談は地域によってやり方は違います。
詳しいことは、各自治体のホームページで「就学相談」についてのページに載っています。
目次
1 就学相談のための準備
就学相談は、一般的に年長の時にします。
早い人では年中さんの時に、就学相談をするようですが、あまり早すぎると公立の学校の場合、先生の異動があるので状況が変わってしまうことも多いです。
特に、校長先生によって学校のカラーややり方は変わるので、年長さんで就学相談をするのがおすすめです。
就学相談に行く前の準備としては、「発達検査を受けておく」と良いですよ。
学校によっては、発達検査の提出を求められることがありますし、そうでなくても、相談する際に客観的な証拠にもなります。
また、発達検査の結果で、得意と苦手がよく分かるので、具体的にどういう支援が必要になるのか相談しやすくなります。
発達検査は、申し込んですぐに受けることができません。
申し込んでから数か月待ちすることもあるので、早めに、できれば年中の時に申し込みをしておき、年長の春や夏に発達検査ができる状態にしておきましょう。
発達検査は、病院や児童相談所、発達支援の機関などで受けることができます。
我が子は、発達のことでかかっている病院に年中の秋に発達検査の申し込みをしました。
そこで、年長の7月に発達検査を受けられるようにしました。
2 就学相談の予約を取る
地域によって違いますが、我が家の地域では、就学相談の窓口は地域の小学校です。
4月に入って、少し落ち着いたかなと思われる4月下旬に地域の小学校に電話をして、就学相談の予約を取りました。
5月半ばに就学相談が決まりました。
電話で「就学相談前に、就学支援シートに記入し、それを就学相談の時に持ってきてほしい」と言われたので、小学校に取りに行きました。
その時に、就学支援シートと一緒に、教育委員会が保護者向けに用意してある就学相談について書かれたプリントももらいました。
就学支援シートには、手帳の有無や障害の情報、病院や療育機関などの関係機関、基本情報(得意なことや好きなこと、苦手なことや嫌いなこと、配慮すべきこととその対応などを書く欄がありました。
就学相談までに、この就学支援シートに記入しておきます。
その他に、質問や子供のことで伝えたいことがあれば、メモして準備しておきます。
3 就学相談当日
就学相談の日は、主人にも仕事を休んでもらって一緒に行きました。
就学相談は、母親だけでも良いのですが、やはり父親が行った方がしっかり話しを聞いてくれたりするようなので、主人も一緒に行きました。
服装は迷いましたが、一応スーツで行きました。
地域によっては、就学相談は親だけでなく子供も連れていき、行動観察する場合もあるようですが、我が家の地域では親だけでした。
就学相談は、校長室で校長先生と教頭先生と行いました。
まず、教頭から小学校でできる支援の話を聞き、それから私が子供のことを伝えたり、質問したりしました。
我が家では、いろいろ悩みましたが、発達障害の我が子には6年間の長い小学校生活をスムーズにスタートを切った方が、後々伸びやかな成長を見せるので、支援級にすることに決めていました。
だから、就学相談で支援級を希望していることを伝えました。
教頭先生の話によると、小学校の1年生の最初は特に学校のルールなど学校生活について学ぶので、支援級在籍でも通常学級におり、支援の先生が通常学級に入るとのことでした。
我が家の地域では、インクルーシブ教育が推進されているので、支援級でも基本は通常学級におり、個別で必要な科目だけ支援級の教室に行き、勉強するという取り出しの形です。
支援級の固定ではありません。
支援級は地域によっていろいろです。
どちらもメリットもあれば、デメリットもあると思います。
我が家の地域のように、インクルーシブで支援級でも通常学級で基本過ごすという場合、もし途中で支援級から通常学級に変わる場合もスムーズです。
通常学級での交流が多いので友達ができやすいです。
でも、もし感覚過敏、特に聴覚過敏が強い場合、通常学級の騒がしさは、辛いことになるかもしれません。
また、通常学級は集団生活です。
そのため、だんだん周りが見えてくるようになると、発達障害の子供は他の同級生と比べてしまい、自信を失いやすいです。
支援級の固定ですと、通常学級との交流があまりありませんが、その分、個人に合わせることができます。
学習のペースややり方も子供に合わせることができます。
そのため、落ち着いて過ごしやすいです。
ただ、支援級は1クラス最大8人ですが、そのメンバーが他害があったり、衝動性が激しかったり、奇声を上げる子がいると、逆にクラスは落ち着かず、小学校生活が辛いものになります。
支援級の形にもよりますが、そこにいるクラスメートによってもかなり環境が左右されるので、どちらが良いのか一概には言えませんね。
私の子は、緘黙の症状もありましたので、小学校でとても心配でした。
緘黙の症状がありますが、年中の終わり頃から言葉を出す練習をしていました。
そのおかげで、声掛けや環境によって少しずつ人前でも声を出せるようになったので、そういった配慮をお願いしたかったのです。
そのことを伝えましたが、学校としては、先生の数が少なく、だいたい一日の内1時間くらいは授業に入れるけれど、それくらいしかできないので、難しいという感じでした。
できる支援としては、もし学校に来れないなら、校長室や保健室に机を置いてそこに登校することができたり、学校に来る時間やいる時間の調整はできると言われました。
とても残念に思いました。
始終、先生が足りなくて、できません・・・という話でした。
また、見学もしたくて希望したのですが、普段の時に保護者がいると子供たちが集中できなくなってざわざわするので、学校が指定した参観の時や運動会などの行事の時に見学して下さい、と言われました。
これもすごく残念に思いました。
学校によるのですが、普段の姿や状態が見れるように、参観の日以外でも見学できる学校は結構あります。
でも、希望する地域の学校は指定した特別の日だけしか見れないので、ちょっと閉鎖的なのかな・・・と心配になりました。
そして、また参観などで見学できる日は、また連絡しますと伝えられ、就学相談は終わりました。
就学相談をしましたが、小学校側としては、支援の内容については入ってからでないと・・・と具体的なことは全く話せない状態でした。
正直、就学相談ではモヤモヤが残りました。
「小学校には期待できない」という思いが強くなりました。
小学校は、実践の場。小学校以外で子供に力を付ける!と改めて思いました。
4 就学相談後
就学相談が終わってから、就学相談の時に言っていたように、参観や運動会などの行事がある一週間前くらいになると教頭先生から電話で「○月○日の○時から参観があるので、よろしければ来てくださいね」と連絡がありました。
その日は、予定を開けておき、子供と一緒に学校に行きました。
慣れるのに時間がかかる子供なので、学校に行ける機会がある時はできる限り行きました。
参観の時は、1年生の教室を参観しました。
その他に、運動会や展示会も見に行きました。
10月に、就学先の希望の手紙が届いたので、支援級にチェックを入れて送りました。
その後、3月にまた小学校に連絡を入れて、入学式前の見学希望と4月に担任が決まったら面談希望を伝えました。
そして、入学式の前の日に講堂を見学しました。
5 就学相談での印象と良い意味で違った学校生活
就学相談では、正直校長先生と教頭先生の印象が良くありませんでした。
支援に関しても、人が足りなくて・・・というばかりで、否定的ですごく残念な気持ちになりました。
だから、小学校生活は期待できないと思っていました。
でも、入学してみると、1年生の支援の担任は残念な人だったのですが、通常学級の担任の先生はすごく良かったです。
また、特に1年生の間は、普通でも初めての小学校生活に慣れなくて大変なため、サポート手厚く、しっかりしていました。
おかげで、想像以上にスムーズに小学校生活をスタートすることができました。
※我が家は、支援級を選択しましたが、その理由を知りたい人はこちらの記事をお読みください。
【発達障害の就学】我が家が普通級(通常級)でなく支援級に選んだ理由とは
最後に
発達障害の子供は心配が尽きないものですが、特に小学校は6年間と長いですし、心配になりますよね。
それに、通常学級が良いのか支援学級が良いのか通級が良いのか支援学校が良いのか、選択肢が広がる分、悩みますよね。
我が家のように、就学相談で残念な思いをしたけれど、入ってみれば良い意味で裏切られた!良かった!と思うこともあります。
公立の小学校は、先生の異動も多いです。
だから、学校のカラーもいつも同じというわけではありませんし、先生によって良し悪しというのは変わります。
小学校に入学するまで、準備することも多く大変ですが、気負いすぎないようにして下さいね。
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