発達障害子供が朝起きられない場合のやって良かった5つの対策!

「発達障害の我が子が、朝起きられなくて困っている」

「毎朝、起きない子供にイライラする」

「朝から怒りたくない」

 

こんな悩みに答えます。

・本記事の内容

・朝起きられない発達障害の子供のためのつ5の対策

・朝起きられる対策をすることで得られる嬉しい未来

朝から中々起きない発達障害(自閉所スペクトラムやADHD)の子供を起こして、遅刻しないようにするのは大変ですよね。

毎朝、大声を出して、怒鳴って、イライラして疲れますよね。

一般的な子供も、朝起きられない子はいますが、発達障害の子供の場合、特に睡眠に問題がある子が多いため、中々難しいことも多いです。

でも、発達障害の子供ならではの特性を生かして、朝を起きる方法もあります。

今回は、私自身も実践して良かった方法をご紹介します。

1 子供が1日に必要な睡眠時間は?

子供は何時に眠っていますか?

朝は何時に起床ですか?

もし、睡眠時間が足りていなければ、まずは睡眠時間を確保したいです。

子供が必要な睡眠時間は

  • 新生児(0~3カ月):14~17時間
  • 乳児(4~11カ月):12~15時間
  • 幼児(1~2歳):11~14時間
  • 幼児(3~5歳):10~13時間
  • 小学生(6~13歳):9~11時間
  • 中・高校生(14歳~17歳):8~10時間

となっています。

発達障害の子供は、睡眠に問題を抱えていることが多く、寝るのに時間がかかる子も多いです。

布団に入ったのに、中々眠れず、寝るのに1、2時間かかる場合もあります。

その場合は、その布団に入る時間も考えて早めに布団に入るようにします。

朝7時に起きるのなら、小学生なら20時~22時には眠りにつきたいです。

寝るのに1時間がかかるなら、20時~22時の1時間前には布団に入っておきましょう。

睡眠不足は朝起きるのに支障があるだけでなく、大切な発達にも支障があります。

まずは睡眠時間を取れるように早めに就寝を心がけます。

2 朝起きられない場合の対策1

朝に好きなことができるようにする

発達障害(自閉症スペクトラムやADHD)の子供は、興味のあるなしが行動に大きく影響します。

興味のないこと、面白いと思わないことには、関心を持たず、行動をしようとしません。

でも、好きなことのためなら、素晴らしい行動力を見せます。

好きなことのためなら、集中して頑張れます。

この特性を生かし、朝に発達障害の子供が好きなことができるようにします。

朝起きたら、好きなことができる、楽しいことがあるということをモチベーションにすると、スッと起きやすくなります。

長時間ですと朝の用意の時間がなくなりますので、15分くらいの時間が良いです。

15分間、タイマーをかけ、この時間はゲームでも人形遊びでも工作でもテレビでもユーチューブでも、好きなことをしても良いことにします。

朝起きる時間を約束し、その時間に起きられなければ残念ながらできないことを前提にします。

また、時間の延長はなしです。

しっかり子供に伝えましょう。

好きなことができる15分間は、朝時間通りに起きることができたごほうびにするのです。

好きなことをするために、頑張って起きますし、夜中々布団に入ろうとしない場合も、朝に好きなことをするために早く寝ようと促すこともできますよ。

発達障害の子供の特性を生かしましょう。

ただ、注意することもあります。

好きなことをすると夢中になって、やめることが難しくなること場合があります。

発達障害の子供は、気持ちの切り替えが苦手な子が多いので、やめられなくて困りますよね。

でも、必ず時間は守らせます。

絶対に時間オーバーになってやらせないでください。

子供がごねてうるさくても、癇癪をおこしても、時間がきたらやめさせます。

親が約束をやぶらないようにしましょう。

癇癪がひどくても、ここを許してしまったら、子供自身が自分をコントロールする術を獲得できず、結局は子供自身が困ります。

朝の15分間の好きなことができる時間は、朝起きられたごほうびです。

楽しく終われないようならば、一時的にこの方法をストップします。

また、できそうな状態になってから再開すると良いですよ。

3 朝起きられない場合の対策2

好きな朝ごはんのメニューを用意する

好きなことをするということと似ていますが、やはり朝から楽しいことがある状態が、朝起きる気になりやすいです。

だから、朝ごはんのメニューを工夫します。

子供と相談して、子供が好きな食べたい朝ごはんを用意します。

自分にとって嬉しい、食べたい朝ごはんを食べるという楽しみを用意するのです。

食べることが好きな発達障害の子供の場合、効果的です。

もし、朝が忙しくて、そんな子供の食べたいものを作っている時間なんてない!という場合は、前日に一緒にスーパーに行きます。

子供が食べたい朝ごはん、例えばパンやスープやヨーグルトなどを、子供と一緒に相談しながら買うというのもおすすめです。

「このパン(スープ・ヨーグルト)を食べるの、楽しみだね(⌒∇⌒)」

と話しながら明日の朝をワクワクして楽しみに待つようにするのです。

明日の朝が楽しみになる、楽しみの朝のために起きるという状況になると、朝起きやすくなりますよ。

4 朝起きられない場合の対策3

5分か10分間の親子のスペシャルタイムの時間を作る

発達障害(自閉症スペクトラムやADHD)の子供の特性を生かし、好きなことのために朝起きることを頑張れるようにします。

子供は親が大好きです。

親と楽しく過ごす親子のスペシャルタイムの時間を朝に作ります。

発達障害の子供の好きな遊びをやります。

例えば、絵しりとりや塗り絵、ブロック、粘土、折り紙などなど。

朝はあなたも忙しいですよね。

だから、5分や10分間など短時間で大丈夫です。

その代わり、この時間はイライラせず、親であるあなた自身が一緒に楽しむという気持ちで過します。

この時間は、ちょっと子供に注意したいことや説教したいようなことがあったとしても、言いません。

この時間だけは、良いことしか言わない。

まずは嘘でも良いから、笑顔で「すごいね」「やったね」「やるじゃん」「さすが」と褒めます。

最初はとっても違和感があると思います。

それでも、ここはひとまず頑張ってみて下さい。

数日続けると、子供に変化が見られます。

子供自身が大好きな親に肯定的に見られて遊んだということで、満足して落ち着くことが多くなります。

子供自身の笑顔が増えます。

親も最初は違和感がありまくりでも、だんだん子供の変化も感じられ、自然に言葉も笑顔も出るようになります。

5分や10分間という短い時間でもありますが、この時間にしっかり楽しく向き合うと、子供の自己肯定感も上がり、満足感も上がり、ストレスが軽減されて、以前よりも困ったことが少なくなります。

朝の忙しい時間ではありますが、朝起きられるようになるだけでなく、他にも良い変化がいろいろ見られるので、おすすめですよ。

5 朝起きられない場合の対策4

光を活用する

朝起きるためには、太陽の光を浴びて体内時計をリセットする必要があります。

光を浴びることで、目覚めて動くことができるのです。

発達障害(自閉症スペクトラムやADHD)の子供の中には、覚醒に問題を抱えている子も多く、脳が覚醒しにくくボーっとなってしまう子も多いです。

しっかり目覚めるためにも、朝は日の光を浴びるようにします。

雨や曇りの日、寝ている部屋が窓から遠いなどで、日の光が浴びにくい場合もありますよね。

そんな場合は、光目覚まし時計や光療法のライトを活用します。

 

 

光目覚まし時計の場合は、目覚まし時計はこちらを使います。

光療法のライトは、朝起きてから使います。

光で体内時計がリセットされ、ボーっとした脳がスッキリ動くようになりますよ。

6 朝起きられない場合の対策5

声を出す

朝目覚めても、頭がボーっとして動けないことが多いですよね。

目をしっかり覚ますには、声を出すのが効果的です。

声を出すと、だんだん活力がみなぎってきて、眠くてボーっとしていたのが、すっきりしてきます。

我が家では、表情のトレーニングを兼ねて声出しをしています。

(「あいうべ体操」「あえいうえおあお」「あめんぼあかいなあいうえお」)

詳しくはこちらの記事をお読みください

無表情な発達障害の子供が表情を作れるようになった方法と良い変化!

これ以外でも、歌を歌うことも良いですよ。

7 発達障害の子供の起こし方

起こす時の声掛けは命令しない

朝起こす時に声掛けするので多いのが、「起きなさい!」ですよね。

でも、「起きなさい!」って、命令の言葉ですよね。

誰だって、命令はイヤなもの。

ただでさえ眠くて動きたくないのに、朝一からイヤな気持ちになるとますます動きたくなくなります。

また、発達障害の子供は時間の感覚が付きにくい場合も多いです。

だから、時間の意識もつけるためにも声掛けは、「今、〇時〇分だよ。どうするの?」と声を掛けます。

すぐに起きなければ、再度「大丈夫?もう、〇時〇分だよ」と声をかけて起こします。

発達障害の子供は、時間の感覚をつかむのは難しいです。

でも、朝起きる時の声掛けに時間を入れることで、発達障害の子供の時間への意識を入れてあげることができます。

また、親も「起きなさい!」と大声を出すと自分の声や言い方にだんだんイライラしてきます。

でも、時間を伝える言い方ですと、上からの命令ではなく、子供自身にも考えさせる声掛けにもなります。

そして、親子に適度な距離感を保つことができるので、「起きなさい!」と言うよりも、親子ともに不快な気持ちは少し軽減しますよ。

8 朝起きられるようになる対策をすると・・・

発達障害の子供が、朝起きられるようになる対策を5個紹介しました。

ただ、全部しようと思っても、できないですし、イヤになりますよね。

この中から、できそうなこと、取り組みやすいことを1つまずやってみて下さいね。

取り組むと、以前よりも朝起きるのがスムーズになるので、朝からイライラせずにすみます。

また、朝ごはんのメニューを子供の好きなものにすることは、親子の楽しいコミュニケーションを取る機会になります。

子供自身、自分の食べたいものが食べられる=自分の希望を叶えてくれることで、気持ちが満たされます。

そして、子供の好きなことをする時間を作って、朝起きられるようになることで、「好きなことのためには頑張って自分は努力することができる」という子供自身の自信になります。

親子でのスペシャルタイムを作ることは、子供の希望が叶い、しかも親に肯定されることで、深い満足感と自己肯定感を生み、親自身も、そんな子供を愛おしく思える機会を持つことができます。

光を活用することで、生活リズムが整うと心と体の健康を保てます。

声出しで表情トレーニングも兼ねると、目が覚めるし、無表情の顔が愛らしい表情になることができて一石二鳥です。

朝起こす時の声掛けを変えることで、発達障害の子供が苦手な時間への意識を持たせることができるようになります。

イライラがなくなるだけでない良い影響がたくさんあるので、できそうなことがあれば試してみてはいかがでしょうか。

ただ、発達障害の子供の場合、睡眠障害を抱えている子も多く、試行錯誤して対策、対応しても朝中々起きられない場合があります。

そんな時は、一度発達外来の病院で相談してみて下さいね。

最後に

朝中々起きられない発達障害の子供のためにする対策をまとめると・・・

  1. ・朝に好きなことができるようにする
  2. ・好きな朝ごはんのメニューを用意する
  3. ・5分か10分間の親子のスペシャルタイムの時間を作る
  4. ・光を活用する
  5. ・声を出す

子供を起こす時の声掛けは、時間で言う

  • 「〇時〇分だよ」

できそうなことから試してみて下さいね。

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